シニガミ様の仰せのままに。

story11 ページ14

僕と幽と先輩たちはお互いの自己紹介を済ませ、軽く談話していた。

円堂「紅桜お前……半人半霊なのか！？」

A「はい、そうみたいです」

円堂「すっげーーー！！」

風丸「……という事は、紅桜と幽は元々は一緒だったって事か？」

A「そうなりますね」

風丸「世の中には、珍しい事もあるもんだな」

豪炎寺「お前……鬼道に助けられてたな」

A「はい！荒野で彷徨っていた時、声をかけてくれて……！」

豪炎寺「本当、良かったな」

先輩たちと話すのはとても楽しくて、お構いなしに進む時間を忘れてしまう程だった。

シェルミ「Aちゃん、皆優しくて面白い人たちでしょ？」

僕はシェルミさんの問いに、満面の笑みで頷いた。

自己紹介の後に聞いた話なのだが、この三人も鬼道さん同様上級死神らしく、いつもは忙しくて会社にいないそうな。

今日はたまたま仕事が早く終わり三人共会社にいたらしい。

ちなみに豪炎寺さんは会社に戻る途中、会社へ向かう僕らを見かけ、こっそりついてきていたんだそう。

今思えば、そんな気がしてきた。

シェルミ「じゃ皆、仲良くなってきた事だし！Aちゃんと幽ちゃんの教育係を、君たち三人に任せるとするよ！」

豪・風・円「……え！？」

A「……はい！？」

幽「わ〜お！！」

シェルミさんの発言により、四人硬直。

豪炎寺「俺たちが……ですか？」

シェルミ「うん、そうだよ？」

風丸「……かなり不安なんですが」

シェルミ「上級死神の君たちなら、全然大丈夫だって！」

円堂「＼＾O＾／オワタ」

シェルミ「守くんに至ってはどうしたの？新手のギャグかい？」←

突然の発言で、三人は物凄く混乱しているようだ。

まあ僕もなんだけど…。

でもこの三人に教えてもらえるなら、何だか心強いかも。

A「あのー……僕、豪炎寺さんたちに色々な事教えてもらいたいです。……だめですか？」

豪・風・円「！！？？」

三人、僕の発言により二度目の硬直。

…していたが、ハッと気を確かにすると

豪炎寺「……いいだろう」

風丸「俺らの出来る限りであれば……」

円堂「何でも教えてやるよ！」

口々にそう言った。

A「ありがとうございます！」

シェルミ(全く……皆女の子への耐性弱いんだから)

僕はシェルミさんが思ってる事に全く気付かず、三人にお礼をした。

シェルミ「それじゃあAちゃんと幽ちゃん。明日から頑張って」

明日から僕の新たな物語が開始する

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