灰原ユウヤの弟…ではなく、妹は女好き系美少女なんです。[part3]【ダンボール戦機WARS】 (ページ6)

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ウォータイムが終了し、皆は寮に帰ってしまった。

何でだろう……皆から、避けられている気がする。

靴に履き替えている途中、ユノが外で待っていてくれている事に気付いた。

A「あれ、ユノ……皆と一緒に帰らなかったの？」

ユノ「そうよ。だって、一人で帰るなんて寂しいでしょ？……私も、そうだから。」

悲しげに彼女は笑った。心の底から思ってる言葉だと思われる。

A「私、避けられてるのかな？」

ユノ「____皆、私も……Aを信頼してるし、大好きだから、嫉妬してるんだと思うよ。」

A「え、嫉妬？」

ユノ「ええ。スキャンダルが耳に入ってきた時、皆……悲しそうだったから。」

単に、嫌われてるからだと思ってた……

ユノ「今は距離を置いてるけど、すぐに話し掛けてくれるわ。」

A「本当!?」

ユノ「私の情報を甘く見ないでよね？これでも助けてきた方なんだから！」

A「あはは……」

苦笑していると不意にジェノックの制服を着ている人物と目が合ってしまった。

A「ヒカル、君……」

両者とも硬直するが彼は首を小さく横に振ってからダック荘へと走り出す。私には呼び止められなかった。

ユノ「……元気だしてね。ハナコやキャサリンにはAが二人とも好きだって事、伝えておくから！友達だもの……ね!!」

ユノはウィンクをすると笑みを浮かべた。

A「うん、ありがと。頼みます。」

落ち込んでいるのを悟ったのか、彼女は寮に戻るまで一言も話し掛けなかった。

____なんか、苦しい……

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寮内______

ユノ「やっぱり、Aから話す？」

A「んー……ユノからで！」

ユノ「分かった。今日はゆっくりしてね。なんか、疲れてそうなんだもの。」

彼女と別れて3階へと駆け上がった。
3階と書かれてある看板らしきものが見えた先に、誰かが手すりに寄りかかっていた。

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____誰だろう……エゼルダームの生徒……えっ!?