番外編《9》[クリスマスver.] ページ47
カゲト「そこらへんにでも座ってほしいっす。」
そう言いながらも私の前にちゃっかり椅子を用意してくれている。なんだか申し訳ない。
カゲト「……で、話。」
A「……ヒカル君、私の事、遊んでたの。」
カゲト「うん?」
彼の顔はもっと詳しく説明しろ、と言っているようだった。
そりゃ、伝わらないもんね……
A「私のとは、お遊び程度の恋としか思ってなかったの!」
言いながらもまた涙声になってくる。カゲト君の顔に焦りが見える。
彼にとっては泣かれるのは嫌らしいという事は分かった。だから、ぐっと堪える。
A「今日、せっかくの休みだからヒカル君とデート……?してて。」
何で疑問形になったんだろう……ま、いいや。
カゲト「そうか……でもな、聞いてくれるっすか?」
A「う、うん。」
真剣な表情で彼は話し始めた。
カゲト「……星原ヒカルはお前の事、本気で好きだと思ってる。ああいうドライな奴は女を弄ぶなんて事はしない。」
話は続く。
カゲト「謝りに行った方がいいと思うっす。別に、仲直りしないならそれはそれで構わないっすけどね。」
私って……本っ当……馬鹿だなぁ。
勝手に決めつけて彼の事、嫌いだなんて言って困らせてしまった。
謝らなきゃ。そう思った時にはもう、足が動いていた。
向こうから来ている人物にも気付かず、私はその人にぶつかって尻もちをついた。
.
.
.
.
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???「いたた……すまない。」
聞き慣れた声が耳の中を通り抜けていった。
____ヒカル君……
私は彼に抱きついた。ヒカル君の体はぐらつくが、体勢を戻す。彼は何がなんだか分からなくて首を傾げている。
A「ごめん、ヒカル君……やっぱり、好き///」
彼の着ているコートに顔をうずめて目を閉じた。
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籠。(プロフ) - 霧川☆五月さん» ありがとうございます!!!(*^o^*)はい!頑張りますね♪ (2013年12月13日 17時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
霧川☆五月 - 面白いですねっ(≧∇≦)これからもがんばってください。 (2013年12月13日 14時) (レス) id: 7107ecde6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:籠。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rou/
作成日時:2013年12月7日 17時