《177》 ページ35
リオ「うん。Aちゃんと僕は姉妹だ。姉さんも、ね。」
また、笑う。
次の瞬間、私の脳内に夢で見た光景、それ以外の思い出が走馬灯のように駆け巡り出したのだ。
____これは……私の、本当の過去……!
リオ「……思い出してくれた?Aちゃんには本当の記憶を戻しておこうと思って。」
A「全てが偽りのない記憶……」
リオ「そうだよ。君の姉がシロアだという事も、ユウヤ君が義兄だった事も、そして……僕が色々な人の記憶を書き換えてきた事も、ね。」
彼女の最後の一言は悲しそうに聞こえた。
A「……そんな事ない。記憶を書き換えてきただけでそんな悲しまなくていいんだよ?」
一言一言に熱が帯びる。鼻につんとした痛みが襲う。視界はとうとう霞み出した。
ああ、私、泣いてる……
A「リオちゃんは、悪くない!君は……皆に愛されてるんだから。」
精一杯の笑顔で彼女に訴えかける。心、そのものに。
リオ「本当に、そう思ってくれてるの……?」
声を震わせて、見渡し始めた。私以外の彼、彼女らを。私達は無言でリオちゃんを見つめて静かに頷いた。不意に彼女から「よかった……」という呟きが聞こえてきた。
バネッサ「なーに、改まってんだ!同じ仮想国なら皆、仲間だろ?」
彼女がやって来て、リオちゃんの背中を強く叩いた。
リオ「ありがとう、バネッサちゃん。」
バネッサ「“ちゃん”付けは気が狂う。この際だから、女子全員、呼び捨てにしようぜ!」
ユノ「賛成〜!」
ハナコ「私も……!」
キヨカ「リオ、またよろしくね。」
リオ「うん!皆、ありがとう!!」
A「私も!私もリオって呼ぶっ!!」
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女子組は、きゃっきゃっわいわい楽しく会話をしだしたのだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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籠。(プロフ) - 霧川☆五月さん» ありがとうございます!!!(*^o^*)はい!頑張りますね♪ (2013年12月13日 17時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
霧川☆五月 - 面白いですねっ(≧∇≦)これからもがんばってください。 (2013年12月13日 14時) (レス) id: 7107ecde6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:籠。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rou/
作成日時:2013年12月7日 17時