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《166》 ページ24

寮内にて______


スズネちゃんよりも先にダック荘へと戻り、待ち構える事にした。もちろん、ユノも一緒である。

A「ユノも冷やかすわけ?」

ユノ「当たり前じゃない!あの二人、もうリア充なんだからっ。」

彼女が黒い笑いを浮かべていたのは気のせいだと思いたい。
それにしても二人は遅い。もうそろそろ帰ってきてもいいところだ。

____ん……?

A「ユノ……来て。」

ユノ「何よ?まだ来てないわよ……?……あぁっ!!」

彼女が大声を出すのも無理はないだろう。
なぜなら____あの二人は私達がここに来るまでに先回りしていたのだから。
スズネちゃんが冷やかされる事が分かってて逃げたか、それともカゲトラ君に私達がかもめ公園の近くにいた事がばれて早く帰ってきたか。どちらにしても可能性は高い。

スズネちゃん、冷やかされるのあまり好きじゃなさそうだったし……

ユノ「……あの時、やっぱ気付かれてたんだ。」

A「何で?」

思っていた事だが、あえて深入りしてみる。

ユノ「私達、近くにいたじゃない?意識していたなら……私の声も聞こえてた筈だもの!」

A「あんな至近距離にある茂みに隠れてたもんね。」

????「____やっぱりな。」

???「ユノ、A、帰るの遅かったんやな。おかえり!」

カゲトラ君にスズネちゃん。彼に至っては溜め息をついていた。

カゲトラ「何で俺達を見てた?」

A「それは……」

スズネ「……こそこそされるの、嫌なんやけどな?」

そうか、スズネちゃんは演技をしているんだ。

____カゲトラ君に私達が協力している事が知られたら厄介だから……!

なら、私ものらなければ!!

そして、話を逸らす方向性に向かせる事にした。

A「スズネちゃん、大胆ね?……カゲトラ君と手を繋いで!」

苦し間際の言葉。顔全体に冷や汗が伝い始める。

スズネ・カゲトラ『あ……///』

二人揃って気付き、ぱっと手を離した。耳まで真っ赤になる二人は可愛らしいカップルだと言わざるを得ない。

.

.

.

.

.


はぁ……なんとかごまかせた……

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作品ジャンル:アニメ
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籠。(プロフ) - 霧川☆五月さん» ありがとうございます!!!(*^o^*)はい!頑張りますね♪ (2013年12月13日 17時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
霧川☆五月 - 面白いですねっ(≧∇≦)これからもがんばってください。 (2013年12月13日 14時) (レス) id: 7107ecde6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:籠。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rou/  
作成日時:2013年12月7日 17時

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