SCENE １ "お楽しみ" is nonsense?! その１ ページ3
ここは、トルバドゥールのリビング。時刻は11:30。既に起きて、トレーニングを何セットも終えたジョーカーと、システムチェックを何度か繰り返したRDは、少し休憩していた。
［まだ起きてきませんか？もう昼食の時間ですよ！］「そうみたいだね……。また夜更かしかな。」
そんな会話がされている時、クイーンサイズの半天蓋ベッドで眠る天使……ではなく怪盗は。
閉じた目の白く長いまつげが、透き通るほど白い肌に影を落として、
少し乱れた長い銀の髪が日の光に照らされて輝き、
珍しく親切なRDが部屋の扉をノックする頃、ようやく。
「ふわぁ……」
美しい灰色の目を開いた。
そんな幻想的な光景もつかのま。
「ひぃぃぃっ！もう12時なのかい？！」
ナイトキャップを放り投げ、パジャマを脱ぎ散らかすクイーンは、いつも通りの朝(昼？)を迎えた。
いつも通り、RDに説教され、ジョーカーに冷たい目で見られながら朝食(昼食？)をとる。
食べ終わったら早速新聞を広げ、ソファーの下からワインボトルを出す。
今日は、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの80年ものだ。
伸ばした右手の指先を指揮棒のように振ると。
斬！
ワインボトルの首が切断される。
「「ボトルを斬って開けないでくださいって、何度言えば分かるんですか！？」」
シュンとなるクイーン。
それを冷たい目でみるRDとジョーカー。
いつも通りの、トルバドゥールの朝(昼？)。
しかし、そんな、"いつも通り"はクイーンの叫びによってあっけなく破られた。
「ジョーカーくんにRD！聞いてくれ！」
「「何ですか？」」
「フランスの大富豪の屋敷で、舞踏会が開かれるんだ！」
「宝石でも披露されるんですか？」
「いいや、ジョーカーくん。舞踏会やパーティーに、いつも宝石がからむなんて思っちゃいけないよ。これは純粋に、ダンスを披露し、楽しむための本物の舞踏会なんだ！浪漫だね！」
「つまり、またあなたのくだらない"お楽しみ"に付き合わされるというわけですか？」
「仕事でもないのに、舞踏会へ行くことは許可できませんね。」
「フッ……。君たちもまだまだだね。わたしは宝石が披露されないとしか言ってないよ。」
「もったいつけずに、早く教えてください。」
［ジョーカーの言う通りです！］
SCENE１ その２→←OPENING 富豪令嬢のモノローグ
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ペンギン - 面白い！ (2021年3月12日 18時) (
レス) id: c1bf0f2153 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月15日 9時) (レス) id: 0482909ee0 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - queenssapphireさん» 文章が洗練されてて読みやすいです…! これからも頑張ってください！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - コメント欄が楽しいです( ´ ▽ ` ) (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！キャラの名前を変えられない仕様なので、実質夢小説ではないのですが……ゴメンナサイ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クイーンズサファイア | 作成日時：2016年8月27日 12時
