SCENE5 皇帝陛下は駒を進める その１ ページ19
ここは、中国奥地、皇帝の屋敷。
「おいジジイ！！いつまで寝てるんだ！！！もうとっくに昼を過ぎてるぞ！！！」
ヤウズは叫ぶ。
しかし、反応は無い。
寝室に入る。しかし。
そこに皇帝はいなかった……。
ベッドサイドの机に、小さな紙切れが一枚。
【しばらく留守にする。おれがいない間、ドイツに酒でも買いに行ってこい。】
意味不明な文面だが、巨大なトランクに入った偽装パスポートと札束が、それに信憑性を与える。
ここ数日、探したのに見当たらなかったスマホも一緒だ。
起動すると画面はエレオノーレとのLINEのやりとりだった。
おかしい……
見ると、送った覚えのないメッセージとエレオノーレからの返信。
【一週間後、ドイツへ行こうと思うんだが……。良かったら泊めてくれねえか？】
【勿論ですわ！！お部屋を用意して、お待ちしております！！】
ハイテンションのエレオノーレ。
送ったのはおそらく、
「ジジイーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！」
その叫びは、皇帝には届かない。
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「はあ……」
あの後、屋敷を徹底的に掃除し(元々清潔にしてある)、干してあった洗濯物を取り入れ(乾いていない分は無理矢理乾燥させた)、食料や酒の保存状態など(主に漬物)を確認し、ヤウズはドイツに降り立った。
偽装パスポートは中々に精巧で、何ら問題なく飛行機に搭乗することができた。
空港のベンチに座り、LINEを起動。
エレオノーレによると、今日の空港の客には大量のグラースが紛れ込んでいて、ヤウズやエレオノーレを見守りつつ、怪しい者がいないか警備して回っているらしい。
「ヤウズ様！！」
歓喜の色を滲ませた少女の声に振り返ると、エレオノーレが立っていた。
ふわふわ、きらきら。
陽の光に透けて輝く金髪が揺れる。
周りの人間は、一般人も含めて、ほぼ全員が彼女に見とれていた。
エレオノーレはピンクと白を基調とした、可愛らしいフリルのワンピースを着ていたが、残念ながらヤウズが思ったのは洗濯しにくそうだという事だけだった。
「さあ、こちらへいらして下さい！！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
イブニングドレス
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ペンギン - 面白い！ (2021年3月12日 18時) (
レス) id: c1bf0f2153 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月15日 9時) (レス) id: 0482909ee0 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - queenssapphireさん» 文章が洗練されてて読みやすいです…! これからも頑張ってください！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - コメント欄が楽しいです( ´ ▽ ` ) (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！キャラの名前を変えられない仕様なので、実質夢小説ではないのですが……ゴメンナサイ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クイーンズサファイア | 作成日時：2016年8月27日 12時
