SCENE3 その2 ページ13
二人の間に、沈黙が舞い降りた。
そして、秒針が二回回った後。
「……クイーン？何のことかしら？」
自己暗示……
一気に気力が萎えたジョーカーは、暗示を解こうと合言葉を口にする。
「チェックメイト。」
「キース。さっきから一体何を言っているの？」
熱でもあるのかしら、と額に手を当ててくるアンジェリク。
溜め息を吐こうとしたしたその時、音楽が始まった。
クイーンは、くるくると軽やかに、まるで羽根でも生えているかのように踊った。
その優雅さ、美しさは、もはや人間のそれを超越している。
相手をしながら、思わず見とれるジョーカー。
このままあなたが踊り続けたら。
その口を閉ざしたままなら。
ぼくと出会った時と同じ、
「……天使のままでいられるのに。」
「え？」
呟いたジョーカーの言葉は、クイーンの耳には届かない。
今日のクイーンは、いつもと違う。
その頃、ＲＤはミアに、犯行計画を話していた。
「良いのですか？部外者の私にこんなことを話して。」
「ええ、いいんです。ミアさんは今、部外者ではありませんから。それに、演算の結果では、あなたが裏切る可能性は１％にも満たない。裏切らない可能性は……」
少し間を開けて言った。
「９９．９９９９％(シックスナインズ)、です。」
ミアは微笑んだ。
同時に、少しほっとする。
この人達ならきっと、私の手を放したりしない。
だからミアは言った。
「犯行を中止して下さい。」と。
SCENE4 天使は二匹目の仔羊を救う その1→←SCENE3 女王陛下と華麗なるダンスパーティー その1
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ペンギン - 面白い！ (2021年3月12日 18時) (
レス) id: c1bf0f2153 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月15日 9時) (レス) id: 0482909ee0 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - queenssapphireさん» 文章が洗練されてて読みやすいです…! これからも頑張ってください！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - コメント欄が楽しいです( ´ ▽ ` ) (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！キャラの名前を変えられない仕様なので、実質夢小説ではないのですが……ゴメンナサイ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クイーンズサファイア | 作成日時：2016年8月27日 12時
