SCENE 2 その7 ページ11
「実は……」
話し始めるミア。
聞き終えると、クイーンは腕を組む。
「ん……、要するに？」
「私を……っ、トルバドゥールに乗せて下さい！」
それを聞いて、薬指の銀の指輪に唇を近づけるクイーン。
「え……？」
戸惑うミア。
「RD、聞こえてるかい？」
[もちろんです。]
「じゃあ当然、わたしが今から頼むことも分かってるよね。」
[はい。あなたが彼女の話を聞いている間に、既に部屋の準備は済ませておきました。彼女の部屋は、一番広い客間です。]
「さすがは世界一の人工知能。確かその部屋は……」
[ええ。【ネフェルティティの微笑み】を賭けて、セブンリングサーカスと勝負した時に、石清水刑事をお連れした部屋ですよ。]
「そうか……。ありがとう、RD。」
「あの……、どなたとお話を？」
「わたしの大切な友人、RDだよ。」
[私はあなたの友人ではありません。ちなみに私は世界一の人工知能です。]
回線を開きっぱなしにしていたため、RDの声はミアの耳に届いた。
「ああ……、あの名高い……。はじめまして、RDさん。あなたのお噂はかねがね耳にしておりますわ。」
「RD、そんなに有名だったんだ……」
「この間、雑誌でインタビューされていましたよ。」
[私も、あなたくらいには有名ですからね。]
「ふぅん……。」
興味なさそうに言うクイーン。
「大人気ないですよ、クイーン。ちゃんと祝福してあげて下さい。」
窘めるジョーカー。
それを聞いて苦笑したクイーンは、ミアに声をかけた。
「マドモアゼル・ミア。貴方は本当にトルバドゥールに乗りたいのですか？」
「勿論です。」
「貴方の身の安全は、一切保証出来ませんよ。それでも？」
「私が保身を旨とする人間なら、そもそもそんな事はお願いしない筈です。私は自分の身の安全など必要ないと考えます。ですから……！」
くすり、と笑うクイーン。
「予想通りの返事でしたね。さあ、マドモアゼル・ミア……」
「ミア、で良いですよ。堅苦しいのは嫌いなんです。」
「うーん……。ミア、と呼び捨てにするのもなんだかなぁ……」
腕組みをして考えるクイーン。
暫くすると、パン！と手を叩いて、
「そうだ！ミアちゃん、がいい！」
……それで良いかい？とお伺いを立てた。
「ええ、ぜひ！その呼び方が一番しっくり来ます。」
「じゃあ改めて。ミアちゃん、これから宜しくね。」
「此方こそ、宜しくお願いします！」
SCENE3 女王陛下と華麗なるダンスパーティー その1→←SCENE 2 その6
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
イブニングドレス
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペンギン - 面白い！ (2021年3月12日 18時) (
レス) id: c1bf0f2153 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月15日 9時) (レス) id: 0482909ee0 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - queenssapphireさん» 文章が洗練されてて読みやすいです…! これからも頑張ってください！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - コメント欄が楽しいです( ´ ▽ ` ) (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
queenssapphire(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！キャラの名前を変えられない仕様なので、実質夢小説ではないのですが……ゴメンナサイ (2017年11月19日 22時) (レス) id: 8d67e18895 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クイーンズサファイア | 作成日時：2016年8月27日 12時
