お気に召すまま 〜キスの夜の夢〜

act 11 ページ11

ニカーディオside

男の身体に変えられて意気消沈するケントリスを引っ張って妖精の祠とやらにやってきた。
ここでお願いすればきっと元に戻してもらえる。


「さぁ、着いたよ。早速お願いしてみよう。きっと元に戻れるから」

『…だといいけど』


祠の前で二人揃って一生懸命お願いをした。
ケントリスの身体を元の娘の姿に戻してくださいと…

…しかし、いつまでたっても何の変化もないままで。
とうとうケントリスが我慢できずに泣き出してしまった。


『やっぱりダメなんだわっ！私が…親に逆らってニカーディオを愛してしまったからバチが当たったのよ！』

「そんな…！まさか！ケントリス落ち着いて！」


ケントリスは俺の手を振り切って駆け出した。
俺は慌てて後を追う。


「ケントリス待って！どこに行くんだ！」

『放っておいて！私が側にいたらニカーディオにも悪い事が起こるかもしれないじゃない！
それに…こんな男の姿の私なんてキライになったでしょ？』


俺はケントリスに追いつくと、力いっぱい強く抱きしめた。


「何言ってるんだ！キライになんかなるわけない！俺は…ケントリスがどんな姿だって愛してる」

『ウソ！無理しないでいいのよ…ニカーディオにはこれからだってきっと素敵な人が現れるわ』

「バカな事言うんじゃない！俺にはケントリスしかいないよ…ほら今だってココがこんなに…」


ちょっとヘンタイみたいだけど、男の身体だろうとケントリスだからこんなに感じてるって事を分かってもらいたくて、ケントリスの手を俺の雄へと誘った。


『…あっ！…ホントに？こんな身体の私でも…？』

「あぁ、今すぐにも…ケントリスが欲しいよ…」


するとケントリスも可愛い顔を真っ赤にしながら嬉しい事を言ってくれた。


『ニカーディオ…私も…あなたに抱かれたいの…』

「ケントリス…！ホントだね、ケントリスのココももうこんなに…」


ケントリスの脚の付け根に鎮座している、俺と同じモノが可愛く反応している。
俺は夢中でそれに口付けていった…



………



「…大丈夫？痛かった？ゴメン…」


なんせ俺と同じ男となんて初めてで…まぁ女とだって経験値はたかが知れてるが。
大きな瞳から零れ落ちそうな涙に気付いて、慌てる俺にケントリスは優しく言ってくれたんだ。


『…ううん、違うの！私嬉しいの！愛する人と一つになれて…』

「ケントリス…愛してる！もう離さないから！」



…どうも第二ラウンドに突入のようですね(笑)

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