5話 友人 ページ7
名前を付けて貰ってから数時間、ヴェルドラとはお互い呼び捨てで呼び合うぐらいに仲良くなった。
まさかあの暴風竜として恐れられてたヴェルドラが、こんなに話しが合う人だとは思わなかった。人ではないけど。
この世界について様々な事を聞いた。僕のような記憶を保持したままの転生はとても珍しいという事を知った。また、この世には召喚者や迷い込んだ異世界人がいたりするそうだ。
聞くと、異世界人には日本人に似た名前の人もいるみたいだった。
もしかしたら僕がいた世界の人も迷い込んだり、召喚されて来ているのかもしれない。知り合いが来ている可能性は否定できないのだ。気長に旅をしながら探して見ようと思う。
「ヴェルドラ、面白い話しをありがとう。また近くを寄ったら遊びに来るね。」
中々に良い話しを聞くことが出来、僕はとても満足して、ヴェルドラにそう告げてその場を去った。
『ケンも達者にな。くわーっはっはっはー』
ヴェルドラは楽しそうに笑いながら手を振ってくれた。邪竜とか恐れられてるわりに、とてもいい竜だったなぁ。今度は僕が面白い話しを話せるように何か考えておかないとな。
それにしえも友達、か……。ヒデはあの後どうなったのだろうか……。
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作者名:ミズナ | 作成日時:2019年4月10日 20時