転生したら異世界だった件【転スラ】 (ページ38)

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36話国の名と条例ページ38

最近ますますこの町は発展していった。
リムルの拘りから、トイレや水周り、虫除け、お風呂の設備が充実したものとなった。
僕も想像で大体の形を創り、それを元に作って貰ったりした。

次に結婚制度に関して話が出てきた。以前より出生率が落ちているからだ。
高位な魔物や魔人になってくると、子孫を残すにも自分の寿命を削ったり弱体化してしまう。
僕自身も今世に思い人がいないので、今の所多分独身のままだろう。
転生前を考えると少し悲しくなってくるけど……。
結果的には一夫多妻制となった。未亡人に限るみたいだけれど。
月初めには告白式なんかやるらしい。

そして、この国に名前がついた。
魔物の町、テンペスト。
初めはリムルの名前をそのままとってリムルになりそうだったが、リムルがそれは流石に恥ずかしかったのか、ファミリーネームのテンペストの方となったのだ。
名前をつける経緯は、ドワーフの王、ガゼル・ドワルゴが急に来訪してきた為である。
ガゼル王の来訪に伴い、町の名前も決まったためか、皆大はしゃぎになってその夜は宴会になった。
僕もシュナ達と料理を作ってもてなしたりした。
食事を終えると、次は余興としてリムルvsガゼルで模擬戦が行われ、勝者はガゼル王だった。
リムル達の模擬戦を見て、僕も機会があればリムルと手合わせしてみたいなと思った。

翌日、ガゼル王との正式な調停が行われ、二つの協定を調印されたのであった。

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「リムル、今度暇の時に僕と一緒に手合わせをしてくれないかい？」

「ん？別にいいが、お前から誘ってくるのは珍しいな。」

「そうかな？……昨日の模擬戦を見て、僕も君とやってみたくなったんだ。じゃあ、よろしくね。」

「ああ！」

その日、リムルは何気なく承諾するのだったが、実際に対戦して思うのであった。
人は見かけによらないのだと。

………
……
…

「そこ、振りが甘い！もっと隙が無いように振るう！」

「っ！！！ちょ、ちょっと、たんま！！」

「たんまも何ない！そこっ！！」

かれこれ数時間、休み無しで手合わせは続いていた。
それはかなり一方的にも見えるが、ケンの助言も加わり、その日一日でかなりのレベルまでリムルの剣術は上げられていた。

後日リムルは語った。
その日の手合わせは手合わせというよりも指導に近いものだったと。

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