転生したら異世界だった件【転スラ】 (ページ34)

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31話開戦と終戦ページ34

翌日の明朝、出撃部隊は食糧を持ち整列していた。

「敵は、豚頭帝オークロード！では、出陣！」

リムルの宣言により、どっと指揮が上がり、進軍が開始された。
僕は町の防衛の方を任されているので見送りすると、屋敷に戻った。
昨夜突如やってきたギィの相手をするためだ。
あの後帰れと言っても帰らず、何故か今回の戦が終わるまでいると宣った。
彼は一体何がしたいのだろう……。

「見送りご苦労さん。それじゃあ、今日もやろうぜ。」

自室に辿り着き扉を開けると、すぐ目の前にギィは立って何時もの笑みを浮かべながら言う。
これでも一応僕もやる事があるんだけれど………。
言ってもキリがないので彼を連れて修練場へと行く。

「ふむん、これはラミリスの能力と同じみたいだな。階層は増やさないのか？」

修練場に着くなりギィは、面白そうに中を見渡していた。
ギィの台詞からこの空間って何層も増やす事が出来るのだろう。
この間見に行った時は、すぐに帰ったから他に部屋があるか確認していなかった。
時間がかかっても良いから見ておけば良かったかな……。

「少し待ってください。今から試してみます。」

『想像之王』と『全智之王』を同時発動して思考加速させ、解析、並列演算、迷宮想像をしていく。

………ここを、こうすれば……、できた！
部屋は1階と同じようにして、最後に移動用階段を入り口付近につける。

「出来ましたよ！さあ2階でしましょうか。」

「お、おう。お前って思っている以上に何でも出来るよな。」

近くに出てきた階段を見るギィは、少し引き気味で言う。
僕はギィの能力も十分チートみたいなものだと思うんだけれど。

その後、2階に着くとすぐに戦闘が開始され、オーク討伐が終了する数時間前に終わったのだった。
毎度の事ながら、全く容赦が無い。
初めの頃と比べると大分強くなったけれど、本気を出されるとまだまだ厳しい所があったりする。
僕もまだまだだなぁ。

ギィはニヒルに笑うと、またなと言って空間移動で去って行った。
あれから少ししてリムル達は帰ってきた。
ボロボロかと思ったが、元気そうにしていたので安心する。
それから僕は、シュナ達と料理をしていたのでそれを皆に振舞った。
能力で作り出した物で作った和食の数々を見たリムルは感嘆して食いついていた。
喜んで貰えた様で良かった。

こうしてオーク討伐は終わった。

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参戦していないので戦闘全カット、話を繋げるため1話でかなり時間も経過させています。