金髪君 ページ9
「あ、あの!!」
「え?」
エマに頼まれていた食材を買いに家を出た帰り道。後ろから突然声をかけられて振り向くと、そこには金髪リーゼント頭の、少し気弱そうな男の子が緊張した顔でこちらを見つめていた
彼は制服を着ているから、おそらく私とそこまで変わらない年齢だと思う。
でも、私は彼に全く見覚えがない。だとしたら何か物でも落としてたかな
なかなか言葉を発さない彼に「どうしたの?」と声をかけると、青い瞳を泳がせていた彼は意を決した様に口を開いた
「あの、なんか悩みとかありませんか!!」
「…は?」
「い、いや!別に俺怪しいモノとかじゃ無いんです!」
「普通に、なんて言うかその、悩み相談を!…って何言ってんだ俺…!」
突然の彼の謎発言に、空いた口が塞がらない
そんな私の反応を見た男の子は焦ったように手を振りたくって訂正しているが、言っていることがまとまっていなさ過ぎて余計に不審な人みたいになっている
それにしても、突然声をかけてきたかと思えば悩みはないか、なんて随分変な子だなぁと思った
「とにかく落ち着いて。私に何か用があるの?」
「俺、貴方にどうしても話さなきゃいけないことがあるんです!」
「落ち着いた?」
「はい。すいません、水まで買ってもらっちゃって…」
「気にしなくて大丈夫だよ」
そのまま勢いよく話出そうとした男の子を一旦止めた私は近くの公園に寄ろうと提案し、今は2人でベンチに座っている
焦りすぎて汗だくな彼を見兼ねて自動販売機で水を買って渡してやると、相当喉が渇いていたのか勢い良く飲み干していた
「それで、話さなきゃいけないことって?」
彼が落ち着きを取り戻した事を確認し、本題について質問をする
すると彼は、前に向けていた体を私の方に向け真剣な顔つきになって話を始めた
「こんな話、初対面で信じてもらえるわけないと思うんすけど、」
「俺、未来から来たんです」
「…未来?」
1251人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yun yun(プロフ) - 腐腐腐さん» コメントありがとうございます!これからも更新頑張りますね!(^^) (2021年9月23日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです!続き楽しみに待ってます! (2021年9月23日 17時) (レス) @page48 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - snj78_さん» 変換し忘れていた部分があったみたいです。すみません(~_~;) 気付いた部分は直したのですが、他にも変換出来ていない部分がありましたらまたコメントして頂けると助かります! (2021年9月20日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - クリスさん» コメントありがとうございます!その一言だけで一万文字は書けます…笑これからも頑張りますね! (2021年9月18日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 面白すぎます!続き楽しみにしてますね! (2021年9月18日 21時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yun yun | 作成日時:2021年9月13日 16時