【第2章】愛してるって言われても困る。【東京卍リベンジャーズ】

まだ諦めてない ページ38

「あの構え、ボクシングか…」




長内の独特なステップと構えを間近に見ている春樹もそれに気づいたのか、一旦距離を取ってから突進していく




しかし、それすらも簡単に避けた長内は、春樹の顔に向かって思い切り拳を振った





「やべぇ！モロに食らった！！」




「もう意識が…！」




春樹は白目を剥いていて、既に意識は朦朧としてるはず。それでもまだ立ち続けられるのは、絶対に長内の事を許さないという彼の強い意志からだろうか





「マイキー君止めましょうよ！！」




「このままじゃパーちん死んじゃいますよ！?」





「なんで？まだ諦めてねぇじゃん」





必死で訴える武道君に対して、万次郎は笑っている。武道君は酷い、とかこんな状況じゃ負けるに決まってるとか色々な思いが入り混じったような顔をしているけど、私も思わず笑ってしまった




決して彼を見捨てているわけでは無いのだ。倒れるまで戦わせてあげることこそ、春樹への最大の配慮なのだから





それにね武道君、万次郎は君が思ってるいるよりも、結構強いよ


　

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