好きとはなんでしょう？ KZ恋愛日記

驚きのアドバイス ページ10

わ、若武？
なぜそこに？


言ってないよね…？


「だって若武も彼女出来たって言ってたし。アーヤの名前出すと赤くなってたし。バレバレじゃん？」

もう、若武！
バレないようにっていう意識はないの？


「でも美門がいう理由もわかるな、それ。好きな人以外と付き合うなって。」

え？なんで？

「俺らみんな美門と同じ気持ちだから。」

みんなって…
若武とか忍とかも？

「ああ、みんなだ。」

…

そうなんだ…


あと、どんな気持ちなの…？

すると黒木くんはニコッと笑って

「それはひ、み、つ！」

と言った。

なんで！

すると黒木くんはちょっと考えてから口を開いた。

「人には言いたい事も秘密にしたいことも、たくさんあるんだよ。触れてほしくないことも、ね。だからかな。」

ふうん…？

そっか…
と言おうと思って横を見ると黒木くんからはいつもの笑顔は消え、かわりに長い睫毛に影を宿らせながら俯いていた。

…黒木くん？
大丈夫？

「…気にしないで。ごめん、ちょっと嫌なことを思い出しちゃっただけ。」

本当に大丈夫なのかな？



「で、俺からのアドバイスなんだけど…」

あ、良かったいつもの黒木くんだ。

「KZ のみんなに付き合ってるの公表しちゃえば？」

えっ！

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