【７スタジョジョ】揺蕩う紫煙【花京院友情ED】Part4 (ページ43)

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23話-2　砂漠での移動方法ページ43

「うむ。それでじゃ、考えたんだが……これからのルートだが、ここから北西に100㎞のところにヤプリーンという村がある。砂漠と岩山があるので、道路がぐるっとまわり込んでいる。車だと二日はかかってしまうらしい。だから村の住人はセスナ機で移動している、という事だ」

　ジョセフさんが地図を見せながら指で道筋をたどる。

「まずこの村に行き、セスナを買ってサウジアラビアの砂漠を横断しようと思う。今まではスタンド使いによる攻撃のせいで墜落し、他の人々を犠牲にしたくなかったので飛行機には乗らなかった。だが、セスナならわしも操縦できるし、旅行日程の短縮にもなる」

　セスナに乗る、つまり一時的にだが高所にいるという事。飛行機なら窓の外さえ見なければいいのだが、セスナは外が見えてしまう。察してほしい。

「……生涯に三度も飛行機で落ちた男と一緒にセスナなんかあまり乗りたかねーな」

　その承太郎の一言により、車内が静まり返る。それってかなりヤバいのでは……？
　ジョセフさんは小さく鼻を鳴らした後、何事もなかったかのように説明を再開した。それは肯定しているのと同じではなかろうか。

「……さっ、それでじゃ。その前にこの砂漠をラクダで横断してヤプリーンの村へ入ろうと思う。ラクダだと一日でつくからな」

「ラクダ！？おい、セスナはいいがちょっと待ってくれ！ラクダなんか乗ったことねーぞ！」

「フッフッフッフッフッ……任せろ。フッフッフッ、わしはよく知ってる。教えてやるよ、リラックスした気分で安心しておれ」

　自信たっぷりに笑うジョセフさんに、その隣で疑っているポルナレフ。ラクダに関してはなるようになれとしか思わないのだが……。

「……私はセスナの方が不安だわ」

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　バフ～っとラクダの鼻息と鳴き声が混ざったような音が聞こえる。
　砂漠に入る前にラクダを人数分買って、今から乗る……というところなのだが、想像以上にラクダが大きいことに私は内心驚いていた。

「く、臭～～～～～～っ！！ A！消臭スプレー貸してくれ！」

　荷物から消臭スプレーを取りだし、ポルナレフに渡す。そのまま彼はラクダの方へスプレーをかけた。それってやっていいのだろうか。

「ど、どうやって乗るんだ？高さが3メートルもあるぞ」

「あのじゃな、ラクダっていうのはな、まず座らせてから乗るのじゃ！」