【７スタジョジョ】揺蕩う紫煙【花京院友情ED】Part4 (ページ19)

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19話-8　霧と煙ページ19

「な、なんじゃとッ！？」

「もちろん近距離なもんだから、町全部は無理よ。でも、部屋の中のスタンドの粒を固めるくらいなら私にもできるわ……」

　私たちがいるこの部屋一帯に浮かぶジャスティスのスタンド粒子を固める。それは彼女のスタンドの能力はこの部屋には通用しない。

「パワーは私に分がある、そしてスタンドを固めてしまえば“羽交い絞め”にしたのと同じじゃあないかしら？ねえ、お婆ちゃん」

　私は再度、哂った。エンヤ婆は悔しげに、憎々しげに私を睨む。しかし睨むだけで何もしてこない。

「……どうやら効いてるようだな。そのまま取り押さえてろ、ぶっ飛ばすぜ」

　その承太郎の一言は、相手をキレさせるも同様だった。無意識化の挑発と言うのも恐ろしいものだ。さらにスタンドを固める力を強化すれば、エンヤ婆は苦しげに悶える。真空にして固めるのはこの程度にしておこう。
　承太郎は握り拳を固めて、フルパワーのラッシュをお見舞いさせるつもりのようだ。そんな私も空気弾を作り出して、エンヤ婆を弾き飛ばす。

「オラオラオラオラオラオラオラァ――――ッ！！」

「ぶっ飛べッ！！」

　ラッシュと空気弾によってエンヤ婆は思いっきり吹っ飛び、倒れる。それと同時にジャスティスの霧が散って消えたのだった。

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「だから、どこなめちまったかなんて、どーでもいいことじゃあねーかよォ～！くだらねー事を聞きたがるなあ～」

　ゴホゴホとむせながら顔を真っ赤にして言うポルナレフ。小声でなめた場所の名前が聞こえたがあえてスルー。だってこういうのに絡むのは面倒くさいから。
　だが、一行の中にはそういうのに調子に乗って絡む人もいる。

「えっ？どこなめただって？よく聞こえんかったが」

「どこだっていいじゃあねーかよ！ベロを消毒するから早く薬くれ！」

「……今、なんか“ベンキ”とか聞こえましたが……」

　ジョセフさんは噴き出しながら花京院にこっそりと教える。舐めた場所をすでに知っているから、わざとからかっているのだと。
　そのことを聞いた花京院も少し噴き出して笑った。

「……プッ、ジョースターさんも人が悪い」

　そしてその反応を見てポルナレフは悟った、自分はからかわれているのだと。

「あっ、ひょっとすると承太郎からすでに聞いているなッ！それともAかッ！？」