腐女子失格？！【ころん】

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side ころん

兄「イケメンが二人...」

Aちゃんの家のチャイムを鳴らすと出てきたのはイケメンな男の人
普通に考えてAちゃんのお兄さんだろう

前に大学生のお兄さんが一人いると話してたし

る「水野さんが熱で倒れてしまって、お家まで送らせていただきました。」

暗くなってしまってからで申し訳ございませんでした、
と言いながらるぅとくんが頭を下げるものだから僕も慌ててペコッと頭を下げる

すると中から

母「A〜、って、え？！」

と優しそうな女の人が出てきた

雰囲気とか何となくAちゃんに似てるな〜


兄「A熱出して倒れたからここまで送ってくれたんだってよ。」

母「わわっ、Aの事ありがとうね！
もう暗いし車でよければ送っていくよ？」

にこ〜、と笑いながらそういうAちゃんのお母さんは
Aちゃんそっくりで
親子ってここまで似てるんだな、と思った







母「ころんくんいつもAをありがとうね。」

るぅとくんが車から降りてから5分たった頃
突然Aちゃんのお母さんにそう言われた

るぅとくんの方がAちゃんの家に近いから
先にるぅとくんの家に向かう事になった

下りる時に
る「ころちゃん頑張って」

なんて僕だけに聞こえる声で言ってくれたけど
具体的に何を頑張ればいいのかわからない



こ「ぼ、僕の方がAさんに感謝しなきゃいけない、です。」

たまに、僕の好意はAちゃんにとって迷惑なんじゃないかって思う
だけど優しいから言えないんじゃないかって

それでも僕のわがままとか何でも聞いてくれちゃうからそれに甘えてしまっている




母「最近ね、よく話題にころんくんの事が出てきてね、
ものすごく毎日が楽しそうなの。」

なんて微笑みながらAちゃんのお母さんは言う

Aちゃんが僕の事を話してくれている
というだけで頬がゆるゆるになってしまう

真っ赤になってる顔をばれないように抑えながら

こ「Aさんのおかげで僕も毎日が今ものすごく楽しいです。」

と僕は言った

こ「Aさんは僕にないものを沢山持っていて
それでっ、その...

一緒にいるとものすごく安心して」


緊張のせいで言いたい事が上手く言えない
最後なんて恥ずかしくて小声になってしまった

だけれど、そんな僕を見てAちゃんのお母さんは



母「こんなにいい友達を持ててAは幸せ者だね。」

と言ってにっこりと笑った

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