腐女子失格？！【ころん】

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る「最近日が長くなってきてますね〜。」

『もうすっかり夏になったね。』


るぅとくんとぶつかった後、すぐに帰る予定だってけれど

“少しそこの公園でお話しませんか？”
とるぅとくんに言われて今はブランコに座っている

イチゴ王子で生徒会長のるぅとくん

可愛い声とかっこいい見た目とは裏腹にめちゃめちゃ怖いって噂が校内で広がっているけど
実はイチゴ王子以外には優しくて
少し控えめな感じ

そしてころんくんの彼s))殴

るぅとくんはクラスの学級委員長だから
提出物関係の話とかはした事があったけれどこうやって二人で話すのは初めて

る「突然なんのですが...その、水野さんって好きな人とかいますか？」

『...えっと、好きな人？』

少し沈黙が続いてるぅとくんが口を開いたと思ったらいきなりこの話題
ホントに突然すぎでするぅと会長

『えっと...いないと思う。』

る「ふふっ、今少し間がありましたね。」

好きな人、というより恋してる(？)カプはるぅころですよ！
と心の中で叫んだ

だけど、一瞬ころんくんが頭に浮かんだのはなんでだろう

る「僕はですね、
今はいないんですけど昔好きな人がいたんです。」

わ〜、これ久しぶりに人に話します、と両手を口に当てて微笑むるぅとくん
いやかわゆい

その好きな人は元カレかな〜？？
今はころn))殴

る「僕、その、好きになるはずのない人を好きになっちゃったんです。
当然告白はできないし、思い込みかもしれないし。」

今は普通のお友達で全然恋愛感情もないんですけどね。
えへへ、と無邪気に笑うるぅとくん

その好きになるはずのない人って誰なんだろう、なんて少し考えてしまう


る「水野さんは今までそういう人いた事ないんですか？」

頭をコテンッと傾けて私に聞いてくる
うぅ〜、あざといっ

『ない、んじゃないかな。』

私は顎に手を当ててう〜ん、と考える

『幼稚園の頃にそういう人はいた気がするけどもう全然覚えてないし、
それに今はちょっと変わった趣味があってそれが恋人みたいな感じで。』

BLが恋人って悲しいと思っても気にしない





る「じゃあころちゃん、
その変わった趣味に勝てれば水野さんと付き合えるのかもしれないのか。」
と小さな声で呟いていたなんて当然私は知らなかった

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