腐女子失格？！【ころん】

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「ねー、これ見た？」

「ころんくんはみんなのものじゃん！」

「これうちの制服だよね？」


学校は勿論大騒ぎ

学校に来たくなくて
ずる休みをしようかなとも考えた
だけどここで休んだら疑われるかもしれないからなるべく目立たないように学校にきた

あの写真は昨日の学校帰りのあの時に取られたものだと思う

不幸中の幸いか映ってたのは背中側
ころんくんに覆いかぶさってて制服と髪の毛がちょっとだけしか見えていなかった


「彼女がこの学校って本当なの？！」

「この女誰？」

「ねぇ！嘘って言ってよ！」

教室の外では号泣してる人とか怒鳴り散らしてる人とか野次馬達が沢山いる

ころんくんはというとスマホをだけを眺めていて一切彼らに反応していない


どうすればいいか分からなく、とりあえずスマホを見ると
ころんくんからメールがきていた

よく分からなくてとりあえず開いてみると

“僕のせいでごめんね。”

その一言だけが送られてきていた


悪いのは私なのに

私のせいでごめんなさい、そう入力しようとしているのに手が震えて思うように打てない

ころんくんと一緒にいると楽しいし安心するし新しい発見もあって好きだった
だけど私のせいでころんくんがこんな目にあうなら
やっぱり前のようにただのクラスメイトに戻った方がいいのかな

どうしよう、と考えていると

な「水野さん、安心して。」

ななもりくんがポンッと私の頭に一瞬だけ触れた

え？と困惑してななもりくんを見ていると
彼は教室のドアの方へ向かっていき

な「君たちさ、ころんに自由はないの？」

外にいる人達に話しかけ始めた

な「ころんはすとぷり学園のころんである前に俺たち全員と同じ一人の人間だよ。
ころんを束縛してて楽しいのかな。」

笑顔で話しているけど怒ってるオーラがすごい
それはみんなに伝わったのか大声を出していた人も泣いていた人も誰もが黙ってななもりくんを見ている

な「君たちの行動が逆にころんを苦しめてるってわからない？」

な「それにさ、好きな人には幸せになってほしいでしょ？
少なくとも俺はそうだよ」。

ね？、そうななもりくんが言うとさっきまでがウソのようにみんなは自身の教室へと帰っていった

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