双つの黒と妃 ページ12
「此処がQの監 禁施設か…」
太宰がとある小屋の前でそう呟いた。
その瞬間、夜の闇に包まれていた辺り一面、眩しい程の光に照らされた。
「こんばんは」
太宰の後方から声が聞こえた。
「うちの作戦参謀は敵の行動予測が得意なもので」
ジョンは脚を進めながらそう言った。
「そりゃ罠か」
太宰が自嘲気味に呟いた。
すると、ジョンの隣に居るラヴ・クラフトが何かに気付く。
その視線の先には、空中に浮いて赤い光に縁取られた巨大な岩があった。
段々と自分に向かって落ちてくるその巨大な岩を眺め続ける。
そして遂に、その岩によってラヴ・クラフトは後ろに吹っ飛ばされた。
それを見て太宰は頭を搔き毟った。
そんな太宰の隣に青い文字羅が出現した。
そこに現れたのは少女だった。
その間も、組合の構成員達は次々と地面に押し潰される。
その異能の持ち主は太宰の方を見て云った。
「最初に云っとくがなァ
この
その人物、中也は太宰に向かってそう言い放った。
「矢っ張りこうなった…
Aが居るのは良いとして、何であの蛞蝓男が来るのさ…
だから朝からやる気が出なかったのだよねぇ」
本当にやる気の無さそうな声でそう言い放った太宰。
それとは対照的に焦りを含んだ声が聞こえた。
「莫迦な！こんな奇襲、戦略予測には一言もッ…！」
そう言ってジョンは異能を発動した。
「はい、悪いけどそれ禁止」
『言ったよね？久ちゃん泣かしたら許さないって』
直ぐに太宰に肩を叩かれて、異能が解かれた。
「異能力無効化！？」
「ああ〜最悪だ」
「そりゃこっちの
その瞬間、ジョンは中也に吹っ飛ばされた。
.
あっという間に銃で武装した構成員達を一人残らず倒した三人は小屋の中へ入ろうとしていた。
『よーし、早く仕事を終わらせよう』
そう二人に声を掛ける。
Aはこの二人が嫌いな訳では無い。
何方かと云えば“好き”に分類される。
だが、なんと言ってもこの二人の仲裁が面倒臭いのだ。
現に何方が先に小屋に入るか揉めている。
「俺の隣を歩くんじゃねえ」
「中也が私の隣に来たんじゃあないか
それに、入るのは身長順だ、君は私の後ろだろう？」
「はあ？この塵片したの殆ど俺とAだぞ？
俺が先に入るンだ！」
「あ、そう、お好きに」
Aは大きく溜息をついた。
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
