忍術学園四年生の中身は令和からの暗殺者【忍たま】

★暗殺者★ ページ41

喜三太達と別れた私は屋根に寝そべっていた

すると誰かの叫ぶ声が聞こえた

？「ジュンコぉ…！ジュンコぉ…！！」

ジュンコ…？

誰かの名前か？

静かに眠れそうにないのでとりあえず私は

起き上がり、下を見下ろした

すると三年生が草むらを分けて必死に何かを探していた

雫『何を探しているのだ？』

私は少年の元に降りた

？「え？！！」

少年は酷く驚いた

雫『何かを探しているんだろう？』

？「え、えっと…じゅ、ジュンコ！
ジュンコを探しているんです！赤蛇の…」

蛇、か

雫『そうか、探してくる』

？「え？！！」

少年の答えも聞かずに私はその場から立ち去った


空が茜色に染まった頃だった

兄が私の元に来た

零作「雫！何してるんだ？！泥だらけじゃないか！」

雫『お兄ちゃん赤蛇を見なかった？』

零作「え…？
赤蛇……あ、門近くの茂みにいたような…？」

門近くの茂み…

雫『分かった！ありがとうお兄ちゃん！』

零作「えへ〜」

照れている兄を後にして、私は門近くの茂みに行った


雫『…いた』

この子かな？

私は赤蛇に腕を伸ばした

雫『おいで』

すると腕に巻きつきながら私の首へ来る赤蛇

とりあえずあの子の所へ…


あの場所に行った私

だがあの少年の姿は見当たらなかった

雫『君の主人らしき子何処に居るんだろうね』

私は赤蛇を撫でた

今度は主人探しか

つか名前聞いてなかったし

溜め息をつき三年長屋に向かった


ｽﾞｯｽﾞｯ

後ろから鼻水を吸っている様な音が聞こえた

雫『あ、君』

？「え……？」

少年は目を丸くする

？「ジュンコ…ジュンコ……！！！」

ゆっくり手を伸ばして近づいてくる少年に

私は腕を伸ばしてジュンコを少年の元に行かせた


？「本当にありがとうございました！！」

目元が腫れて鼻水を垂らしまくってる少年

私はその少年の鼻を優しく拭き笑った

雫『いいよ。良かったねジュンコちゃんに会えて』

？「はい！
あ、あの僕は三年い組伊賀崎孫兵と言います！
よろしくお願いします！」

雫『私は四年い組市ヶ谷雫。よろしくね』

と握手を交わした所で私は少年に目を冷やす様に言い

医務室に向かった


零作「雫〜？」

ｽｯ

滝夜叉丸「あ、市ヶ谷零作先輩」

零作「なんだ滝夜叉丸か」

滝夜叉丸「なんだ、とはなんですか！
なんだ、とは！！」


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