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第百五話 最後の別れ ページ17

A side








ミストガンと一緒に仕事をしたとき…誰もいないところでだけジェラールと呼んでほしいって言われてたんだっけ…




…もう最後か、もうミストガンとは会えなくなってしまうのか…




『ジェラール……もう、会えなくなっちゃうんだね…』
「ああ…A、ちゃんとご飯は食べるんだぞ…ラクサスがいなくなってから随分とやつれたように見える。睡眠時間もきっちり取るんだ。私が一緒に仕事に出かけれるときは気にかけれていたが…これからはきちんと寝るんだ。それと、仲間を頼るんだ…君の周りには頼れる仲間がたくさんいる」





いつものように頭を撫でながら言ってくれる

…義妹と同じ顔だから気にかけてくれていたのか




『いつもそればっかり…私の方が年上なんだけどなぁ…あ、そろそろ時間が…』
「そういえばそうだったな…ならば私が心配しないようになってくれ」
『ジェラールには私なんかよりも心配しなくちゃいけないことがいっぱいあると思うけど』
「ふっ、それもそうだな…」




これからエドラスを統治していくのは十中八九ミストガンになるだろうし、なんて考えているとミストガンが微笑み、フェアリーテイルのみんなが見ている中、私を抱きしめ、額にキスを落とす




『え?』

「「「「「「はあぁぁああぁぁあ???」」」」」」




「顔当てとマントを盗られたんだ…最後だから、いいんだろう?」
『…ふ、…そうだね』




びっくりした…けど私よりもルーシィとかエルザたちの方が反応してるから一周まわって冷静になってしまった



親愛の証…だっけ?




「おい…A…そろそろ!!!」
『ジェラール!!!本当にありがとう!!ジェラールと過ごしてきたこの7年間は!!!決して無駄にはしない!!!忘れない!!!頑張れ!!!また…会えたらいいな』




そろそろアニマが閉じてしまう…か




「ああ…ありがとう。もう自暴自棄にならないようにな…私はもう慰めてはやれない…A、マスターとラクサスにもよろしく頼む」
「じゃーな!!ミストガン!!!」
「元気でな!!!」





『もう魔法が…使えない…幻覚が崩れる!!!』





アニマが一層強く魔力を吸い寄せ、私の魔力も吸い込まれていくように感じる





「本当にこの世界から魔法が消えるって事なんだ………」
「何もかも………」
「そんな顔すんなよ…ギルドってのは魔力がねーとやっていけねーのか?…仲間がいれば、それがギルドだ」



幻覚が崩れ、不安そうなエドラスのフェアリーテイルの顔が見える

第百六話 アースランドへ帰還→←第百四話 王女様



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EMIKO(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2020年5月3日 7時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
大和(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます。作者の私も早くラクサスとくっつかあいかなーと思いながら書いております笑 楽しんでもらえたようで何よりです。これからも更新頑張ります (2020年4月22日 17時) (レス) id: ef283ab9cd (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ここまで一気読みしてきました!!フリードの坊主で倒れるシーンなどシスコン度がどれくらいか分かってとても面白く、それと同時にラクサスとはやくくっつけ!!と思いました笑。とても素敵な作品をありがとうございます! (2020年4月19日 15時) (レス) id: ed6ff61718 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大和 | 作成日時:2020年3月14日 22時

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