第百一話 やるべき事 ページ13
A side
…あれだけお世話になったんだからミストガンへのお別れは私がやりたかった気持ちもあるけど後は全部ナツにまかせよう
…それに、私にはまだやるべきことが残ってる
そうだ、この茶番に則ろう…私がこの国の王女を誘拐して、それをエドラクサスに救ってもらうって言うシナリオで…
でも顔隠さないとまずいよな…エドラクサスのせいでフードは破れてしまったし…もし万が一顔でも見られたら大変なことになってしまうし…
「これはオレ流の…フェアリーテイル式壮行式だ。フェアリーテイルを抜ける者に…三つの掟を伝えなきゃならねぇ…一つ!!!フェアリーテイルの不利益になる情報は…生涯他言してはならない!!!ふたーつ!!!のわっ!!?なんだっけ…」
「過去の依頼者に…むやみに接触し私的な利益を生んではならない」
「そうそうみっつ!!たとえ道は違えど…強く力の限り生きなければならない…消して自らの命を小さなものとしてみてはならない…愛した友の事を…」
「生涯忘れてはならない…」
「届いたかぁ?…ギルドの精神があれば…できないことはねぇ…また会えるといいな、ミストガン」
「ナツ…」
「皇子が勝ったぞ!!!」
「やったー!!!」
「すてきーー!!!」
そういえばエドラスに来る前…フードがとれても大丈夫なようにミストガンの顔当てを拝借していたんだっけ…
顔当てだけじゃ不安だし登場する直前にミストガンのマントも貸してもらおうか
『フフフフフフ…アッハハハハハ!!!!!』
「なんだ!!?」
『ドラグニル様…そんなすぐにやられるとは期待外れだ…』
「何ィ!!?」
「お前何して…」
『図が高いぞ人間ども…お前らの茶番には心底飽き飽きだ…お前らの茶番中に我はこんなにもいいものを拾ったぞ…』
城下の様子がおかしいからと陰から見ていた王女様を拘束して魔法で空を飛ぶ
「なっ!!?あれは…王女!!!」
「A王女ー!!!」
「なんだあの覆面野郎!!!王女様を返せ!!!」
『この国の王女サマは頂いた…我を倒して取り返して見せよ…』
「助けて…ラクサス…」
「A…今助ける…!!!」
『ふ、なんだ…恋仲か?ならばラクサスとやら!!!ソナタに挑戦権をやろう…この愛する娘を返してほしくば、力づくで奪い返して見せろ。さもなくば…永遠にこの娘を見ることは叶わないだろうな』
なあ察してくれエドラクサス…貴方が動かないと私の立てた計画が意味をなくすんだ
立ち向かって来てくれ…王女を救ってハッピーエンドといこう
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EMIKO(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2020年5月3日 7時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
大和(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます。作者の私も早くラクサスとくっつかあいかなーと思いながら書いております笑 楽しんでもらえたようで何よりです。これからも更新頑張ります (2020年4月22日 17時) (レス) id: ef283ab9cd (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ここまで一気読みしてきました!!フリードの坊主で倒れるシーンなどシスコン度がどれくらいか分かってとても面白く、それと同時にラクサスとはやくくっつけ!!と思いました笑。とても素敵な作品をありがとうございます! (2020年4月19日 15時) (レス) id: ed6ff61718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大和 | 作成日時:2020年3月14日 22時