アカーシの説教 ページ12
赤葦side
A「いや〜…それにしてもさっきの子に悪いことしちゃったなぁ〜…」
木兎「そ、それはごめんって…!」
呆れ笑いのAさんに木兎さんが一生懸命謝っている
赤葦「……何の話ですか。」
げっ、と効果音がつきそうなくらい焦った二人が俺の方を向く
あまりにも同じ顔をしているので笑いそうになるが堪える
A「な、何でもない!!別に協力とかしてな…アッ!!」
木兎「ば、バカ…!それ言ったらバレる…!」
赤葦「……何の話か分からないですけど、連絡先聞かれて困ってたんで、ありがとうございました。」
“ ば、バレてないよ…!良かった…” と安堵している二人だが、本当は分かっている
まず、おにごっこしようとか言う時点で何かあると思ってたけど、まさか一年生の恋愛沙汰に手を貸してるほど暇してたとは…
赤葦「……でも、次こんなことしたら、クラスで木兎さんの連絡先欲しがってる人に教えますからね。」
まあ、本当はするつもりないけど
木兎「ゲッ…!それは勘弁!! ってか、バレてるしA!!」
A「うぅっ、ごめんって!アカーシ〜…!」
Aさんは困惑した表情で手を合わせて謝ってくる
赤葦「……Aさんには怒ってないですよ。」
木兎「Aには!?!?」
“俺には怒ってんの!?” と涙目の木兎さんは無視する
赤葦「でも、いくら頼まれたとは言え、主将二人が部活前にやろうって考えることじゃないと思います。」
A・木兎「「は、はい……」」
赤葦「それに…二人ともモテるんですから、自分たちが捕まるのは考えなかったんですか?」
すると、Aさんは首をブンブン縦に振る
A「ホントそれね!おにごっこ楽しみすぎてモテること忘れてたよね!」
木兎「いや、素直かって!!自分で言うなよ!!!」
赤葦「……ぶはっ」
あまりにも清々しくモテることを認めるもんだからつい柄にもなく吹き出してしまう
そんな俺をキョトンとした顔で見るAさんの頭を撫でる
赤葦「そうですね…Aさん可愛いですもんね…ふふっ……」
A「っ……ば、バカにするな!!」
そう言って、少し怒ったようにペシペシ力なく叩いてくる
そんな彼女がいじらしくてまた笑みが溢れた
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月15日 10時) (レス) @page47 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 二年ぶりに見たらめちゃくちゃヤバい。尊いなんてものじゃない…これは神だ (8月4日 5時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ (2021年8月13日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年5月30日 21時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 凄く面白いですよ!シリアスと朝比奈ちゃんの無邪気なところの切り替えが、凄く好きです。更新、辞めないで欲しいです。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 4a6264c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りかこ x他1人 | 作成日時:2020年8月29日 19時