後輩想い ページ11
木兎side
「A先輩！俺、ずっと貴方と話したいと思ってて…！！！」
「木兎先輩〜！！！」
A「え、ちょ、まっ…！」
忘れてた
(((俺たちは案外モテるんだった)))
A「ど、どーしよ木兎…あの子のことを見守ってあげたいのに…」
あの子、っていうのは多分俺たちに相談してきた女バレの一年生のこと
そんなところもAだなって思いながら、俺は周りに群がる新入生たちに少し大きな声を出す
木兎「悪い！今日は俺がA捕まえたからまた今度な！！！」
A「……っ！？」
“ え〜！！” と残念そうな後輩たちの声に罪悪感を覚えたが、
木兎「……まあ、今日で俺が貰っちゃうかもだけど。」
少し声を低くして言えば、みんな固まってしまった
ありゃ、少しやりすぎた…、？
まあいっか、と思いながら横にいるAに視線を移すと、
A「……ばか、」
Aが俺の腹にトスッとぶつけた拳には全く力が入ってなくて、顔が少し赤かった
かわいい
顔が緩みそうになるのを堪えて、例の一年生を探していると、体育館の中で聞き覚えのある誰かの話し声がした
A「あっ！あの子と……アカーシ？」
ドアから少し顔を出して中を覗くと、確かに例の一年生とアカーシの姿があった
木兎「へぇ…あの子アカーシが好きだったんだ！」
A「と、年上狙うなんて…やるな！」
どこでアカーシを好きになったかは分からないけど、さっきの子はとても嬉しそうに話しかけていた
恋してるって顔で、顔を赤くして頑張ってるのがいじらしい
だけど、それに対してアカーシは心なしか迷惑そうで
アカーシにあんな顔させたくないな、って思ってしまう俺がいた
木兎「……ごめん、A。」
A「…え？」
先に謝っておく、俺が協力するって言ったのに。
俺は体育館の扉を開けてアカーシに手を振った
木兎「アカーシ〜！話してるとこワリィ！先生に俺ら呼ばれててさ…！」
さっきの子に申し訳なさそうに手を合わせれば、首を横に振って“ こちらこそお邪魔しました…！”と走っていってしまった
こんなことする俺は性格悪いかな
でも、アカーシが困ってるところは見たくないんだもん…
怒られるかも、少し不安になってAの方を見ると、
A「……ふふっ、やっぱり木兎はアカーシ大好きだね！」
そう言って、呆れながら笑ってくれた
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月15日 10時) (
レス) @page47 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 二年ぶりに見たらめちゃくちゃヤバい。尊いなんてものじゃない…これは神だ (8月4日 5時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年8月13日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを！！！！！！ めっちゃ好きです！！ (2021年5月30日 21時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 凄く面白いですよ！シリアスと朝比奈ちゃんの無邪気なところの切り替えが、凄く好きです。更新、辞めないで欲しいです。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 4a6264c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りかこ x他1人 | 作成日時：2020年8月29日 19時
