女の子58 ページ31
『全然謎解きなんて楽しくない…』
悟希「はぁ…俺も謎解き大嫌いだわ…」
音子「………」
"夢のようで夢ではない"あの悪夢のあと、支配人から先輩を救う方法を教えて貰った。
教えてもらうまでに、かなり渋っていたものの、音子ちゃん達の気迫におされたのだろう。
_______________そしてそのために、この妙な部屋で謎解きをしている最中である。
悟希「ほんとに過去に戻れるのかよ…」
『やらなきゃ…分からないよ…』
完全に塞ぎ込んでいる音子ちゃんを横目で気にする。
さっきからずっとぶつぶつと何かを言っていて、言う度に辛そうに目を閉じ、涙を流した。
『(みんなのために、幸せになるために、頑張らなくちゃ…)』
大外さんだって、救いたいもの、と心の中で呟いた。
ついさっき、大外さんが阿鳥先輩のことを狙っていた、というまだ理解出来てない情報が胸を締め付けるが、それでも好きになったのだ、仕方がない。
零れるような、とても静かな"時"だけが永遠に流れている気がした。
音子「…っ」
突然ガタリと立ち上がり、前を向いた音子ちゃん。
ラベンダー色の髪の毛が、さらりと揺れて、生気の篭っていないと思われていた瞳には確かに未来を灯す強い【気持ち】で溢れていた。
音子「パイセンを…いや、パイセンは、私が救います…！」
やる時は私、やるんですよ！？と腫れた顔でドンッと胸を叩く音子ちゃんに、なにか心を動かされた。
『…！みんなで、幸せになりましょう！誰も不吉なENDなんて望んでません！』
悟希「ああ！悩んでたって仕方ない！やろうぜ！」
ぐっと拳をにぎりしめる。
この手で未来を掴むんだから！
＊
ルリ「…私も、みんなの役に立ちたい…」
＊
音子「あーーーーーーーーーーーーーー」
ひとつずつ謎を解いていき、ついに全て終わらせた途端、音子ちゃんは床に寝転がり、顔を覆い隠した。
悟希「音子の燃料切れ」
『あ、なるほど…』
以上に高レベルな謎解きはかなり肉体的に疲れる。
3人でぐったりしていると、ルリさんと支配人が入ってきた。
支配人「お疲れ様〜さあ、1人ずつ過去に戻って今とは違う結末を作ってね…」
さっきとは物腰の優しい言い方なものの、やっぱり怒ってるんだなあ、となんとなく分かる。
ルリ「頑張って…」
音子「え？ルリさんは…」
ルリ「もう、塚原に私のお給料全部あげるんだからね！だから、絶対…阿鳥先輩を…救いなさいよ！？」
音子「！」
＊
文字数が…
NEXT→ルリの本音
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅みんと(プロフ) - ゆめみさん» ありがとうございます！更新亀さんですが、頑張ります！気に入っていただけて良かったです！！ (2019年3月4日 7時) (
レス) id: 42f7f10f4d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - すごく私好みの夢小説でとても気に入っています!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください！ (2019年3月4日 1時) (レス) id: 00e2acef5f (このIDを非表示/違反報告)
雅みんと(プロフ) - 華ノ子さん» お返事遅れてすみません！ありがとうございます！励みになります！！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 3f83b2c262 (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 1番気になるとこできれてる〜…！早く読みたいです！おもしろい！ (2018年8月26日 22時) (レス) id: c47817082c (このIDを非表示/違反報告)
安室透･みんとちょこ(プロフ) - 白猫ブラックさん» こんにちは！！嬉しいお言葉…！！そうですね〜。少ないですもんね！もっと知名度増えてくれると嬉しいですよね！これからも頑張るので、楽しみにしていてください！！コメント嬉しすぎる…泣 (2018年4月8日 12時) (レス) id: 87b62766d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鬼堂の狐 | 作成日時：2018年2月24日 22時
