険悪トラブル！ ページ12
クルーウェルside
『〈おい、鳥〉』
｢ちょっとさすがにそれは酷くないですか？！せめてカラスと…｣
『〈うるっせぇ…、氷漬けにされたくなきゃ移動可能の水槽用意しろ〉』
｢ﾋｨｨｯ！！いつにも増して辛辣ゥｯ！｣
効果音がつきそうなほど負のオーラを纏い
魔法で空中に文字を浮かばせることにより会話をするAは
誰が見ても不機嫌そのものだ
普段は沸点が高く、生徒たちのトラブルに巻き込まれても冷静なアイツが
クロウリーに当たり散らしてる様はもはや恐怖としか言いようがないため
職員室には緊張感が走っている
｢おい…誰かアレに何があったか知らないか。｣
｢俺は知らん！！！｣
｢私も同じだ、だが…最近アーシェングロットと絡んでいたようだからな、なにかそれ関連のトラブルに巻き込まれているのかもしれん。どちらにせよあのまま保健医の仕事を受け持つのは…｣
｢だよな…｣
恐らくアレは｢人魚化｣というものだろう、しかも魔法による人魚化だ
魔法薬なんてアイツが飲むわけが無い。例え液体をぶっかけられるような事があっても
あいつの反射神経なら余裕でかわすだろう
となると、アーシェングロットのユニーク魔法が絡んでいる可能性が高い
だが…自分から契約したならあれほど怒ることは無いだろう
それが意味することはひとつであり、Aの苛立ちの原因も明白となる
｢……おいA、契約に巻き込まれたことは不運だっただろうが…そこまで険悪さを表出しているならば、今日は仕事を休むという手も…｣
『〈あ？別にそれが原因で怒ってる訳じゃないんだが〉』
｢｢｢｢え？｣｣｣｣
全く予想していなかった答えにその場にいた全員が驚愕すると
水の球体の中でAはため息を着く素振りを見せた
『〈ユウの契約の担保にされてたのもあれだが、朝起きたら目の前のテーブルには置き手紙と朝食が置いてあってな、でもカフェオレが無かったんだぞ？だがこの体では購買にカフェオレを買いに行くことも出来ず、目覚めの1杯すら窘めないこの俺の惨めさが分かるか？分かれよ？？〉』
尾ひれをブンブンと振り回して早口で怒りを露わにするA
だが、恐らくこの場にいた全員が同じことを考えたであろう
いや……怒るとこそこ…？…と
普通契約の担保にされたところにブチ切れるだろ
｢…カフェオレは買ってきてやるから、とりあえず今日は休め｣
『〈え…優しいクルーウェルとか気持ち悪いんだが〉』
｢はっ倒すぞ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジモンの名無し(プロフ) - 終わり、、、マジか、、紅丸様。 (1月7日 3時) (
レス) @page14 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 17時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ひよりたん(プロフ) - 続きを恵んで下さいませぇぇぇぇぇぇぇぇm(_ _)m (2021年8月12日 19時) (レス) id: 5b72c3e53e (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 続きが気になります。 (2020年11月27日 15時) (レス) id: a8c24b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅丸 | 作成日時：2020年10月19日 14時
