尾行するのはいいとして会話まで聞くのはやめてくれ ページ18
『あ、もうこんな時間か…』
ふと足を休めるために立ち寄った団子屋で団子を食べながら
おもむろに取り出したスマホの画面に移る時間にそう言葉を漏らす
思えばだいぶ日も落ちてきて、まさに夕暮れ時といった空をしている
『順平は今日どんな予定なの?この後は何時に帰るとかそういう…』
「そ、それが…僕も分からなくて……いきなり連れてこられた先にAがいて、伏黒くんからも連絡ないし…」
『ふ〜ん……、なら、今日は京都に泊まっていっちゃえば?』
「えっ?!」
驚いたのか抹茶を零しそうになる順平を落ち着かせ、ボクもまたLINEを見るが
特に何か連絡が来ているわけでもなく息をついて団子を食む
『五条先生も帰りの新幹線手配してないってことは自由にしていいよって事なんでしょ』
「で、でも…この時間からどこか泊まる場所とか探させちゃうのは悪いし…」
『そっか、なら新幹線の手配してお「ちょっと待ったぁああ!!!!」
突如ボクの言葉を遮るようにして聞こえてきた言葉に思わず肩が跳ねる
滑り込むようにしてボクらの目の前に現れたのは、両手に大量のお土産袋をもった
釘崎野薔薇ちゃんだった
会うのも話すのも初めてな為なんて挨拶をしようか迷っていたその時
野薔薇ちゃんがビシ!とボクを指さす
「アンタねぇ!彼氏ならもうちょっと一緒にいたいとかもっとらしいこと言いなさいよ!なぁに帰らせようとしてんのよ!」
『え……っ、あ、ごめんなさい?』
「かっ、彼氏?!」
「あんたこそウチのAにいちゃもんつけてんじゃないわよ!AはAなりにその子のこと気遣ってるんじゃない!」
「そーだそーだ!ウチの柊くんのスパダリさ舐めないでよ!」
『真衣ちゃん?!それに桃ちゃんまで!?』
「ぼ、僕…なんか状況がいまいち……」
野薔薇ちゃんに続き真衣ちゃんや桃ちゃんまでもが現れ
それぞれがボクに着いての言い合いを始める
隣にいる順平は完全に置いてきぼり状態だし、ボクもボクで何が何だかと言う感じだが
一つだけ疑問があった
『ねぇ、ボクらの会話に対してそう言ってくるってことは……ずっと着いてきたの?』
ボクの問いに3人は言葉を止める
あ、これ完全に尾行されてたわ、どおりで野薔薇ちゃんが
ボクらが行ったところのお土産ばかり持ってるわけだ…
『まぁ言いたいことはあるけど、ひとまず……旅館の予約、5人でいい?』
「「「「え?」」」」
ボクの問いかけに対し、ボク以外の全員が固まった
賑やかなのはいいけどいちゃラブお泊まりとかちょっと期待してたんだけどな!→←やっぱりあいつだけは始末した方がいいと思うんだ
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紅丸(プロフ) - arnkm46561さん» リクエスト承りました!何件かリクエストが溜まり次第一気に書かせていただきます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
arnkm46561(プロフ) - リクエスト失礼します! 一つ目 夢主くんの女体化&猫耳 が見たいです!無理なら構わないです! (2021年3月9日 7時) (レス) id: 01b2c0f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - 自分も何週間前にありました!。吐きそうなくらい緊張しました!((おい。受験頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - いってらっしゃい!です!私は来年ですが頑張ってください! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 私もです!!お互いに頑張りましょうね!! (2021年3月4日 19時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年3月1日 20時