吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】

正当防衛って形だけでもやっぱ大事だよね ページ9

｢それで、3は本当に面白くなくてさ｣

｢5とかまで来るともはや別物だよな｣

｢でも2はちょっとだけ面白かったよね｣

『スプラッタのシーンも結構良かったよね〜』


映画研究部、順平くんが所属する小人数の部活動だ

特にこれといって活動内容はなく、ただ映画について話してたり

部員でおすすめの映画を鑑賞したりと言うだけである

原作知識があったのと、この土日で彼と映画を見たおかげで多少のことはわかる

その上前世でもあったアニメや漫画、ジブリなんかという作品も存在しているようだから

前世でそれなりに映画鑑賞が好きだったボクにとっては楽しい雑談だ

だからこそ、忘れてしまっていた


｢あ？お前らなんでいんの？｣

｢ここ俺らの部屋なんだけど｣

｢……ッ、さ、最近使ってなかったから…もういいのかな……って｣

｢いいから早く出てけよ｣


クソみたいな人間が、この学校に存在し

最推しを傷つけていることに


｢ん？後ろのやつ、お前今日転校してきた奴じゃん、女子に囲まれてた癖にこんな根暗部活に入るんだ〜｣

｢同情してんじゃね？w一番タチわりぃやつじゃねぇか｣

｢てかよく見たら男のくせに可愛い面してんじゃん、身長デカいのが残念だけど全然アリだわ｣


そう言って近づいてくる男子生徒が順平くんの持ってきた映画DVDを踏み付ける

その時点で既に殴り掛かりたかったが

一方的に殴りつければこちらに非があると見なされるだろう

だから、敢えて諦観した


｢…足、退けて…持って帰るから……｣

｢吉野…！やめようぜ……！！｣

｢柊もなんか言ってやれよ…！｣

『……そうだね、ボクも思うよ順平くん』


ボクの言葉に順平くんはこちらを振り返る、だがきっと、ボクの言った言葉は

彼の想像とは逆の言葉だ


『部室申請の書類のだし方も分からない知能指数チンパンジー以下の力だけ強いゴリラが人の物壊そうとしてるのはいただけないなぁ…って』


その瞬間、3人のうちの1人がボクに向かって拳を振るってきたのが見えた

見えたけれど、それをわざと受けて

ボクはその勢いに吹っ飛ばされ後頭部を部室の壁に強打する

鈍い痛みと口の中に溢れる鉄の味

順平くんがボクの名前を呼ぶ声が聞こえ、ゆっくりと息を吐き出した


『はい、先にボクの可愛い顔に手ぇ出してきたのはそっちね。これからすることは正当防衛だから☆』


順平くんに止められるまでぶん殴ってやりました

いぇい☆

愛ノ為無羅那ン斗遣楽→←男子の身長は高校で一気に伸びるらしいよね

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