吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ26)

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新キャラ登場はいいけどライバルは結構ですページ26

学校を休むようになってから、順平とボクはどちらかの家に泊まることが多くなった

それはちょうど吉野宅に泊まっていた日の事だ

ボクが目を覚ました時には酷く体が重くて、時計は13時をゆうに回っていて

頭痛のする頭の中無理やり体を動かした

部屋着のTシャツと7分ズボンのまま玄関まで足を動かして

勢いよくドアを開いたその先

ボクの視線に映ったのは、よく知っている

この世界…否、呪術廻戦の主人公だった

｢あれ？伊地知さんの言ってたもう1人の人だ、一緒に住んでんの？｣

｢Aくん？！そんな慌ててどうしたの…？なかなか起きないからそっとしておいたんだけど…｣

それぞれが無垢な瞳でボクを見遣る中、ボクは悠仁くんへと目を向けた

『順平に話があるんでしょ？ならボクも聞いていい、それ』

｢おう！元々2人に話聞きたかったんだ…けどさ、柊Aだっけ、体調悪そうだけどだいじょぶ？｣

原作通りだ、きっとあの日映画館にいたからそれについて聞きに来たんだろう

高専に関わりを持てるならボク自身も話に加わりたい

だが、悠仁くんが言い当てたように、恐らくボクは体調が悪い

視界はぐらつくし、吐き気はするし、寒気もする、そのくせしてやけに体は熱っぼい

あぁ、多分これ……熱あるな…

最近は考えることが多かったし疲れによるものだろう…

前世でもよく出したっけ…知恵熱とか言うやつ

ふと、悠仁くんの言葉を聞いた順平がボクの額に手を滑らせる

普段は暖かいはずの彼の手も、この時ばかりは少し冷えたように感じた

｢これ絶対熱あるよ…？！無理しなくていいから寝てていいんだよ、話なら僕がしてくるから｣

『…ダメ、昨日のことがあった上で順平を1人にさせたくない。ボクも行く』

｢でも…それじゃAが…｣

だめだ。悠仁くんが来たということは今日が勝負時なんだ

なんでこういう時に限って熱なんか出すんだよ

そんなことを考えながら、駄々を捏ねてなんとか粘ろうとしていたその時

順平とボクの間を開くようにして肩を押される

｢あー、とりあえずさ。そんなに話したいなら通話とか繋ぐとかすればいいんじゃない？それになんか心配してるみたいだけど俺が守るし｣

『あ"…？順平はボクが…』

｢あっ、あーそれいいね！じゃあ通話繋ぐからAは寝てて！ね！｣

順平はそう言うと共にボクの体を押して扉を閉めてしまう

ポツンと取り残された中、おもむろに冷凍庫から氷を拝借して

それを口に含んで噛み砕いた