学校サボって遊ぶゲーセンほど楽しいものは無い ページ14
順平side
『ん〜、順平くんはイエベ秋だね!それ似合うし買っちゃおう』
「え、ちょっ、Aくん?!」
僕達は今、学校を休んで洋服店に来ています
というのも、時間は少し前に遡り…
※
※
『え?今日休み取ってくれたって?』
「うん、母さんが2人で休みなさいだって」
『やった〜!ねね、一緒に遊びに行こうよ!』
「え?」
彼の包帯を取り換えていれば、彼は目を輝かせてそんなことを言う
平日にサボって遊びに行くなんてどこの不良だと言いたくなるが
彼は僕がそんなことを深く思う間もないままに適当に服を着せ
自分も着替えて家を飛び出したのだ
『やっぱ似合うね、僕の服じゃ大きいからあのまま過ごすよりよっぽどいいよ』
「だからって、全身コーディネートしてくれた上に全額Aくんが負担って…」
『ボクが誘ったんだからこれくらいさせてよ、あ、ほらゲーセン行こ!プリクラ撮りたい!』
「ぷ、プリクラ…?!」
シンプルだがオシャレな服に身を包み、僕の手を引くAくんは
傍から見ればどう見て取れるのだろう
逆に僕は、どう見られているのだろう
だが、そんなことは直ぐに気にしなくなった
『ほらほら順平くん、指ハートだよ指ハート』
「えっ?ちょ、どうやるのそれ」
『んんン"ッ出来てないのも可愛いさすが嫁』
「何言っt《ハイっチーズ☆》
楽しげに笑う彼と、上手くポーズが取れないまま響くシャッター音
入ってから出るまで笑いっぱなしのAくんを見ていると
平日にサボってとか、周りの視線とか、そんなことがどうでも良くなった
『あっ、この1枚だけめっちゃよく撮れてる!』
Aくんが指さしたのは、無難なピースで撮った1枚だ
砕けた笑みを浮かべる彼と、少しぎこちなく笑う僕
でも、普段が貼り付けたような微笑みをうかべた彼の眉を下げた笑みは
普通の高校生のように見えた
「え、写真携帯におくれるの?」
『メールアドレスいれれば1枚だけ送れるよ〜、順平くんも欲しかった?』
「……うん。こういうの初めてだから、楽しくて…記念に欲しいなぁ……って」
『……!…そっか、良かった』
彼のそう言って僕の髪を撫でた
間もなくして出てきたプリクラの印刷された写真はどれも酷いものだったが
携帯に送られた写真は本当によく撮れていると思う
『この音ゲーここにもあるんだ!ねね、一緒にやろ』
「うん、いいよ」
たまにはこんな平日も、いいかもしれない
それは吉か、それとも凶か→←目が覚めたら目の前にイケメンがいるような話
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紅丸(プロフ) - つなまよT2(旧ちょこばなな)さん» ひぇ、マジで来ていらっしゃるこんな駄作読みに来てくれてありがとぅぅぅ (2021年7月27日 23時) (レス) id: e4c9b10277 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - ななちゃん好き!!!!こ○はだよ!! (2021年7月24日 21時) (レス) id: b8726aa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 好きです…←← (2021年5月5日 1時) (レス) id: ce721a0333 (このIDを非表示/違反報告)
おしゃけ - このような神作を作って下さってありがとうございます。愛してm(((すみません、きもかったす。 (2021年3月9日 22時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - フーパさん» ガチ勢だからこそ出来る至難の業ですね……() (2021年3月2日 4時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年2月26日 20時