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甘くて深いモノ ページ11

順平side


「ほ、ホントに泊まってっていいの?」

『別にいいよ〜、凪さん今日は遅くてご飯作れなそうなんでしょ?ならボク作るし』


エプロンをつけ、久々に料理するな〜なんて言いながらキッチンに立つ彼の背中を見遣る

学校でのことが嘘のように、否、多分学校のことを踏まえた上での彼があの姿なんだ

そんなことを考えながら、ボクは彼に先程教えて貰ったお風呂場へと向かった

服は取りに行こうと思ったのだが、

「面倒臭いでしょ?この前サイズ間違えて買ったやつあるからそれ使ってよ」

と言われてしまい服まで借りてしまった


「……ホントに、ずるい人だなぁ…」


いきなり現れて、いきなり連れ去られて、いきなり手当されて

いきなり好きだと言われて

動揺しない人が果たしているのだろうか

彼の言う好きは、単純な愛や恋なんかでは表せないようなものが気がして

僕はどこかそれに気づくことを恐れていた

けれど、迷わずボクの為に綺麗な顔を傷つけて、その上まだボクのそばにいる彼を

ボクはなんの根拠も無い信用で信じたいと

そう思っていた


「あれ、タオルの場所聞くの忘れた…しまったな……」


シャワーを浴び終わった後にそんなことに気がついた

とりあえず彼に聞くしかないため1度脱衣室に出たその時

僕の名前を呼ぶ声と共に脱衣室の扉が開かれた


『順平くん!そういえばタオルの場所…言い……忘れ…』


そこまで言って彼の言葉は止まり、しばし固まった後に勢いよく脱衣室の扉が閉められた


『ご、ごごごっ、ごめ、上がってると思わなくて、いやそのほんとにすんませ、』

「き、気にしなくていいよ、ほら、男同志だし別に…」

『トトっ、とにかく、タオルは右の棚の下から二番目に入ってるから……!』


明らかに動揺したようにそう言った後にバタバタと廊下をかけていく音が聞こえた

たまに、彼のことがとてつもなく儚く見えることがある

いや、正確には……女性らしく見える、と言った方がいいだろうか

まだ少ししか過ごしていないのにも関わらず、ふとした時の彼は何故か

異性のように思えて仕方がないのだ

だが、それに対して羞恥や焦りが生まれる訳でもなく…ただただ

彼と過ごす時間は心地いい


「……好き……なのかな…」


しらない感情、知らない温かさ

知らない事ばかりが僕を占拠する

それでも、知ろうとする気持ちが僕にあるならば、それならば


「少しは、答えてあげられるかな…」


今はただ、笑った彼の隣にいたい

愛とか恋とかどうでもいいけど順平くんは可愛いよ→←愛ノ為無羅那ン斗遣楽



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紅丸(プロフ) - つなまよT2(旧ちょこばなな)さん» ひぇ、マジで来ていらっしゃるこんな駄作読みに来てくれてありがとぅぅぅ (2021年7月27日 23時) (レス) id: e4c9b10277 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - ななちゃん好き!!!!こ○はだよ!! (2021年7月24日 21時) (レス) id: b8726aa5c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 好きです…←← (2021年5月5日 1時) (レス) id: ce721a0333 (このIDを非表示/違反報告)
おしゃけ - このような神作を作って下さってありがとうございます。愛してm(((すみません、きもかったす。 (2021年3月9日 22時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
紅丸(プロフ) - フーパさん» ガチ勢だからこそ出来る至難の業ですね……() (2021年3月2日 4時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年2月26日 20時

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