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キーンコーン……





高い鐘の音が校舎内に響き渡り、生徒たちは個々に行動を始める。



授業は全て終了し、今はもう放課後だ。




そして、今日は、昨日のあのヅカ部集団が来た『翌日』でもある。



つまり、今日、『ハルヒとAはロベリアに編入するか』を決めなくてはいけないのだが______







コツコツと並んで廊下を歩く生徒……




「ねえ、A。さっきから変だけど……大丈夫?」
「あ、うっ、うん……は、ハルヒが心配するような事は…っ、何もないんだ…よっ……」



藤岡ハルヒと片山Aである。


当事者中の当事者である二人はもっと緊張だったり、焦燥だったりがあっていい筈なのに。





当の本人たちは特に何かあるわけでもなく、普段通り広い廊下を並んで歩いていた。





「何もないって言うわりには、全然そんな風に見えないんだけど?」
「っ、あ、いや……あの、ね?っ……ちょぉーっと、うん」





Aの様子がおかしいのも普段通りであるから、触れないが





「ぶっとんだ思考を持ってる奴って、やっぱめっちゃめっちゃ面白いなって……っ」





何か込み上げる物を押さえ込むように、さっきから軽く肩を震わせ、目をそらしながら、口元を手で押さえて。




上ずった声でそんな事を言うものだから





「……楽しそうだね」



怪訝そうな表情で、ハルヒはAを見返した。
つまりはそういう事である。



「ん゛ん゛っ、うん……。ほんっっっっとうに……、楽しい」




ついに、堪えられないとばかりにAは頬を緩ませて、にへえ。と笑ってしまう。





「てか、『おもしろい』がこんなに継続するんだって初めて知った」


ハルヒにとっては一体何の事か?というものだが、丁度そこで





【第三音楽室】




いつもの扉の前に着いた。







普段通りハルヒは扉に手を伸ばす。しかし、

ぱしっ



その手を軽くAは握った。




「?、どうしたの?」
「実は昨日、須王の兄貴から伝言預かってて」






殿様の策略を知るAが、わざわざ一緒にハルヒと来た理由の一つに『この伝言の存在』があった。





_______まあ、彼女の内情。本当のところは、そんなかたっ苦しい言葉でなくて





不思議そうなハルヒの手をAは握り返しながら、それはそれは心底楽しそうに




「ロベリアのお嬢さんたちが揃ってから、音楽室に入ってくれ。だってさ」






そう笑った。




_______楽しみたい。というのが本音だろう

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ヒソク(プロフ) - 占ツクは普段あまり開かないんですがこの作品が好きすぎて定期的に見に来てます( ˘ω˘ ) (2020年8月5日 21時) (レス) id: 0e1031415e (このIDを非表示/違反報告)
れな - はやくみたい、明日もおねがいしやす (2020年4月18日 3時) (レス) id: ebfb4b5959 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - 続き楽しみにしてますー!落ちとか気になってドキドキです! (2020年4月6日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - おもしろくて一気読みしちゃいました!続きが気になって仕方ありません!誰オチになるのでしょうか…ワクワクドキドキ!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3d109989cb (このIDを非表示/違反報告)
ネジ - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張ってください! (2020年4月1日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅういち | 作成日時:2020年3月6日 15時

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