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「つーか娘とか妹とか
殿ってどこまで本気なわけ」
ちろちろと動く小さな虫
「そーいうのって何?」
どこまで
いったい何が
アンタの考えの内なんだ。
「何かの予防線?」
そう問われて、環は少し目を見開く。
その蒼い瞳がゆるり、と揺れた気がして
ー
ー
ー
「見ろ!青大将だ!!!」
いや、考えすぎのようで。
彼はなにも聞いちゃあいなかった。
__________________
______
______弱点…ねえ
そんなのを知って何になるというのだろうか?
目の前のお嬢様が砂を積み上げ、
「Aくんは砂遊びの方がお好きですか?」
と朗らかに笑う。
「綺麗にお城とか作れたら楽しいからね」
嘘ではないが、泳ぐ方が好きとも言えぬ私はそう答えるほかない。
彼等が楽しい事を生き甲斐に生きているのは知っている。
だから、ハルヒや私の弱点なんて知れたらさぞ楽しいだろう。
それをネタに揺すられるのだって容易に想像できるし。
それは、分かる。
わかるのだが
積み上げた砂が、パラリとこぼれた
______タチわりぃなマジで……
『弱点』。
それは
俗に言う『怖いもの』のことだろうか?
いや、それ以外に思い付かないし。
正直、「弱点」と言われてぱっと思い付くものはあまりない。
今日の≪罠≫も一通り大丈夫だし、虫もそこまで怖いと思ったことはない。
だから、『何?』と聞かれて思い付くものなんて
「タカが知れてるよなぁ」
「?何か言いましたか?Aくん」
「んーん、僕って芸術得意じゃないなぁって思ってさ」
不思議そうに私を見る姫に軽く笑い返して、ハルヒの姿を探す。
まだ環の大量虫攻撃が残っている。
ハルヒの事だから、心配なんてする必要ないけれど
ただ、少し思う分には何も問題ない筈で______
ふ、と見上げた先。
見慣れたハルヒの背中
それはあの猫ヶ岩の階段を上っていく所で
私は思わず苦笑した。
あそこそんなに気に入ったのかと。
「ハルヒまた、あの岩上って_______ 」
るんだ。
いい終える前に
此処にいる男性陣はホスト部員と少しの使用人だけだよね
脳を掠めた言葉に、私は目を見開き
駆け出した
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ヒソク(プロフ) - 占ツクは普段あまり開かないんですがこの作品が好きすぎて定期的に見に来てます( ˘ω˘ ) (2020年8月5日 21時) (レス) id: 0e1031415e (このIDを非表示/違反報告)
れな - はやくみたい、明日もおねがいしやす (2020年4月18日 3時) (レス) id: ebfb4b5959 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - 続き楽しみにしてますー!落ちとか気になってドキドキです! (2020年4月6日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - おもしろくて一気読みしちゃいました!続きが気になって仕方ありません!誰オチになるのでしょうか…ワクワクドキドキ!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3d109989cb (このIDを非表示/違反報告)
ネジ - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張ってください! (2020年4月1日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅういち | 作成日時:2020年3月6日 15時