ハルヒの従姉も桜蘭生だってさ【3】

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＿＿＿＿＿＿ハッ



ペラペラ語るAを見て環は気がつき慌て出します


Aの言葉では、それだとハルヒのことを完全に…!!





「待っ……!!勘違いだ!!」




がっ！とAの口を閉じさせようと、環はAに手を伸ばしますが






「彼等は歴とした男…」

「さわるな俗物!!」





バシィ!!!!!!


「っ?!!」
「えっ」
「？！」




その手を振り払うために振りかぶった紅薔薇の腕は、環の顎にヒットした






「きゃー！なぐったぁーらんぼーだよぉー！」



ぴえ！っと泣き出す彼を部員がなだめに入る。




風船やらクマさんやらを持ち寄るその様を見た紅薔薇は、憤慨したようにそれを睨み見る



「噂以上に低能な…歴史の浅い軽薄集団めが!!」
「っぶはっ///」





吐き出された軽蔑混じりの言葉に、Aは吹き出す。

桜蘭に来て、この部活が面と向かい貶されるのは初めて見たものだから



＿＿＿＿＿その通りだｯｯｯ!!!///



その不意な衝撃に無理やり口を覆い耐えるが、その間も止まらぬ会話






「何者だ……!!桜蘭(うち)の人間じゃないな…？！」


そんな環の言葉にニヤッと口角を上げて彼等は制服に手をかけた





「いかにも…！」






ばっ！





布が舞ったと思えばふわっと花の香りが溢れる






「聖(セント)ロベリア学院高等部２年


天草 紅緒(あまくさ べにお)!!」




紅薔薇サマこと彼女の名は紅緒




「同じく２年

舞原 千鶴(まいはら ちずる)」



鈴蘭御姉様こと彼女の名は千鶴





「同じく１年

石蕗 雛子(つわぶき ひなこ)!!」



雛菊こと彼女の名は雛子








ひらり リボンがなびいて

フワリ スカートが揺れる



艶やかな布地のそれは、セーラー服で









「聖(セント)ロベリア 女 学院


『白百合の会』」






その姿は確かに桜蘭の制服よりはるかに似合っていて





その見た目の麗しさに、きっと息を飲むのだろうと思えば






それ以上に







「通称『ヅカ部』!!!」






＿＿＿＿ヅカ部!!!!!!







そちらの方がパワーワードであった。

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