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「……ま、私が土下座するレベルでちゃんと謝らなきゃいけないのは」
先刻までの表情とはうってかわり、ぐっと眉間に皺を寄せ。
全力で目を泳がせながら。
あ、ぐ、と何度か口の中で言葉を噛み殺し。
苦笑いというか、嫌がるような表情というか
そう、なんとも言えない表情を浮かべ
Aはふぅ、と息を一度つくとその名を口にした。
「おおとr______ 」
「俺がどうかしたのかな?A」
全て言い終える前。
まだ目を泳がせながら言っていた中。
後ろの大きな扉から入ってきたこの部の副部長。
おそらくAが普段のテンションで、何も後ろめたいことが無かったなら
ひぇっ!
と叫んだ後こう大声で訴えただろう。
______召喚しちまった!!
と。
しかし、今のAは謝罪モードであって。
遮られたことよりも
突然現れた事よりも
呼んだ瞬間現れたことよりも
何よりも一番にする事があった。
きら、
と彼の眼鏡が光りきる前に
バン!
そんな大きな音と共に、何か風をきった。
心配してくれていた光邦や崇の前をビュッと風が吹き
光と馨になど目もくれず
ただ、その素早い身のこなしで
「っ!」
びたぁ!
と、機械レベルの精密さで
鏡夜の前で足を止め
彼女
片山A
ハルヒのイトコは、
先刻までの雰囲気などぶち壊し、
流石、元演劇部。と言えるほど声量で
.
.
.
「すみませんでしたァァアアッッッッ!!!!!!」
.
.
.
ばあっ!と凄い勢いで頭を下げた。
.
.
唐突なAの大声と、直角レベルの頭の下げぐあいに
______ええっ………
さっきまでの会話との温度差に、光と馨はもはや言葉もなく
光邦と崇も、動きが鈍った。
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ヒソク(プロフ) - 占ツクは普段あまり開かないんですがこの作品が好きすぎて定期的に見に来てます( ˘ω˘ ) (2020年8月5日 21時) (レス) id: 0e1031415e (このIDを非表示/違反報告)
れな - はやくみたい、明日もおねがいしやす (2020年4月18日 3時) (レス) id: ebfb4b5959 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - 続き楽しみにしてますー!落ちとか気になってドキドキです! (2020年4月6日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - おもしろくて一気読みしちゃいました!続きが気になって仕方ありません!誰オチになるのでしょうか…ワクワクドキドキ!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3d109989cb (このIDを非表示/違反報告)
ネジ - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張ってください! (2020年4月1日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅういち | 作成日時:2020年3月6日 15時