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「ハルちゃん可愛い〜〜!」


光邦がさっそくそばに寄り



「二人とも怪我はもう平気なのか?」


鏡夜が緩く笑い



「……」


崇は無言ながらも、軽く頷く。





後ろでチョロチョロ動き回るのが一人。






「にしてもお前ら……裸足はないだろ」


光が呆れたように呟き



「ハルヒの髪もちょっといじった方がいいな」


馨が椅子を引いてくる。







その間も後ろでチョロチョロと。








座らせたハルヒの足を取り、スリッパを履かせる光に


座らせたハルヒの髪をかき上げ、ヘアピンでまとめる馨






「あ、の〜須王先輩」



誰も突っ込まない事と、そろそろ不憫になってきた彼にAは声をかける。




大丈夫かこの人は。

という少しの哀れみを込めながら、手に持ったソレを差し出しながら





「鼻血」
「鼻血出てますよ」





ハルヒと声が重なった。









ハルヒを見て出したと言っても過言ではないソレに、当たり前のように3人は引く






「うわーむっつりーきもーい」
「やらしーさいてー」
「……ふぅん。むっつり…」




距離を取る3人に環はティッシュを鼻に押し付けながら、ぎゃんぎゃん喚く


その間もボタボタと垂れる血をどう思ったのか





「えぃっ!」


ゴォッ


「ぶっ」




とんでもない鈍くくぐもった音と共に、環は床に倒れこむ。



「うっわぁ…」


躊躇い無くうなじに手刀を叩きつけた光邦に、流石のAも苦笑いが隠せない。



それは間違った知識だなぁ。とも言えず、環を座り直させる





「止まんないねぇ」

困った様に言う光邦に悪気なんてないから、笑いは止まらないのだ。





「わーわー、須王先輩ー。生き返って下さいー」



鼻にティッシュを当ててやりながら、軽く声をかければ


はっ


とその青い瞳が我に返った様にAを捉えて





「………?」



なんだ、というAの心の声に答える様に





うりゅ!!



目に涙が溜まり、一気に崩壊した





「わぁああ我が息子よぉお!もうお父さんに優しくしてくれるのは末弟のお前だけだああああ!!!!!!」

「あの、ハルヒを助けてくれたことは感謝してますけど、その男設定は許してませんからね?」




距離を詰めようとした環に大量のティッシュを押し付け、

Aは心外だとばかりに環に言い返した。

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ヒソク(プロフ) - 占ツクは普段あまり開かないんですがこの作品が好きすぎて定期的に見に来てます( ˘ω˘ ) (2020年8月5日 21時) (レス) id: 0e1031415e (このIDを非表示/違反報告)
れな - はやくみたい、明日もおねがいしやす (2020年4月18日 3時) (レス) id: ebfb4b5959 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - 続き楽しみにしてますー!落ちとか気になってドキドキです! (2020年4月6日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - おもしろくて一気読みしちゃいました!続きが気になって仕方ありません!誰オチになるのでしょうか…ワクワクドキドキ!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3d109989cb (このIDを非表示/違反報告)
ネジ - いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張ってください! (2020年4月1日 5時) (レス) id: 71414e5053 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅういち | 作成日時:2020年3月6日 15時

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