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「「「っふっは、あははっっ///」」」
3人分の笑い声が響く。
「ひーっ、言ってみるとヤッバイなぁ!僕このキャラで、っふはは、い、いこうかなぁっ??!あははっ///」
私は思わず言ってしまう。
いやあ、かなりいいキャラクターではないだろうか。
楽しいし。
それに続くように光君と馨君はケラケラ笑う
「ヒー、Aっそのキャラいいんじゃなっ?!て、てゆーかなんで、っはは、首かしげ…っ///」
「ひー、可愛いってっ、ぅ、はははっ、もうAは、は、ハルヒよりぜんぜっ…えんぎりょく…ひーっ///」
「うっさ、あっはっはっ〜〜!///」
目に涙を溜めながら笑う私達3人を、先輩2人は楽しそうにこちらを見るから
「は、埴之塚先輩〜〜銛之塚先輩、きい、聞いてましたか今の___」
止まらぬ笑い声に、終止符を打ったのは
ガン!!!
何か重たい物がぶつかった様な、そんな音。
ざわり、と空気が揺れたのが分かり、その場にいた全員が現場に駆ける。
今此処にいなかったのは、鳳先輩、須王先輩、れんげ姫、そして______
「__ハル____」
壊れたセット
座り込むれんげ姫
うずくまるハルヒは
泣いて_____
ガッ!
須王先輩が拳を振るった______
その全ての光景に
「っ、」
ぎく、と体が強張るのが分かる。
______________________________、
重たい音が、
。
________________________
流れた記憶は。
どうしても。
私は顔をしかめる
殴り合いの喧嘩に、遭遇したことがない訳じゃない。
だけど
私は、
似たような
状況が_____.
「A」
「Aちゃん?」
「はっ、い………?!」
声が裏返った。
私があからさまに動揺したのが、バレる。
これは、マズイんじゃ
「大丈夫?」
頭にのせられた手
掛けられた声
「銛之塚先輩…?埴之塚先輩、。」
いや
「おっかないねぇ?暴力は」
「…」
「凄い迫力で…」
優しい空気に触れた。
ここはバカみたいに広い校庭なだけ。
恐れるべきは
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作者名:きゅういち | 作成日時:2020年1月28日 20時