検索窓
今日:5 hit、昨日:128 hit、合計:286,918 hit

90 ページ44

「いや、どう考えても紺の方はAのじゃん?」
「アホなの?二個あってどっちもハルヒってアホなの???」
「腹立つなぁ」




ニハハハハハハ!!!!


双子の笑い声にAは拳を振り上げて、ぐぐぐ、と収める。



「う゛う゛、金持ち殴ったら゛、だめだからね。」

成長を感じるそのAの言葉に「おぉ〜」と光邦が拍手して、にへらと笑う。




「成長だねぇ」
「…… 」

こくこくと頷く崇に、彼女は褒めてください、と言わんばかりに崇の方に行こうとして




「僕らが厳選した水着をちゃんと見なよ」


「ワンピース型の水着じゃあハルヒとAのお粗末な体型?ハハハ、涙を誘うでしょ」


「その点、こっちのセパレート型はフリルで胸の無さをカバーして…」






「やっぱ殴ります」
「AちゃんAちゃん、どーどー」
「……、……っ、」




ぐるり、方向転換をしたAをなだめるのはやはり3年ズ


崇に敵う程の力をAが持っている筈もなく、バタバタと暴れるだけであった



それに、



ギラン!後ろで鋭く何か光ったと思えば





「なにを」





低いその声がずんと響き






「うちの娘らにセクハラしまくっとるかっ貴様らはーーーーーーーーーーっ!!!!」







キィン!!!!

とバットを振り切った環でありました




びゃん!と泣きながら続けて鏡夜に向かって騒ぐ





「おかーさん、おかーさん!!!!

光と馨が妹と弟に

いやらしい事を言いましたァ!!!」




びゃあああああ!とうるさい彼に、鏡夜は酷く冷めた声色で





「17にして4人の子持ち設定か俺は」

_______俺の青春はどうなる?



と。


そしてそれを冷めた目で見たのがもう一人



「いや鏡夜先輩の子供はやだな」

_______しかも完全に私、男設定じゃねえか。





なぜか環に「弟」だという設定を貼り付けられ、腑に落ちない彼女でしたが




興奮していた奴が自分以上に興奮した相手に遭遇すると、冷静になれるもんだな。とAは静かに思った。

91→←89



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
266人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きゅういち | 作成日時:2020年1月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。