【銀,魂】真選組零番隊隊長2【男主人公】[坂田銀時]

【第十二訓】すれ違いと勘違い�� ページ16

銀「え？照れた？」
『て、照れてねぇよ！！』
なんとなく変な空気になって酒を煽る。
銀「けど、お前真選組の幹部さんだろ？」
『あ？あーうん』
銀「エリートじゃん？」
『お前エリートの意味わかって言ってんのか？うちみてぇな組はエリートから外れた茨の道歩く餓鬼の集団。そこの幹部だろうとエリートなんつーお高いものにはなれねぇの』
銀「ふぅん、けどほら、あのー、なんだっけ？松平？とか仲良いじゃん。」
『そりゃまあ警察組織だし。…なんだよなにが言いてぇの？』
銀「…いや、この前お宅の総一郎くんと話してたんだけど総一郎くん、ここ最近お見合いの話を政府からよこされて困ってるって言ってたからよ、お前はそういうのねぇのかなーって。」
『、は？』
銀「いやだからさ、結婚とかしねぇの？って。若いうちが花だぜ？」
『……、』
思考が止まる。あぁ、これなんだ？あー、知ってる、松陽先生が教えてくれたことあったわ。えーっと、これあれだ、近藤さんが毎日してるやつ。そう、失恋だ。
嫌だってそうだろ？完全脈なしじゃん？結婚しねぇの？って、お前としたいわしね天パ。
深い溜息をつくと同時に何もかもどうでも良くなって机に頬を押し付けるようにして伏せる。
あー、つめたくて気持ち良い。
酔いで頭がふわふわする。もうどうでもいい。眠たいなぁ、あー、寝れそ、深く寝れそ、そしたら夢見ないで済むよなぁ…。
『俺が女だったらなあ』
銀「は？」
『女だったら…けっこんしてくれた？』
なんだかとんでもないことを口走った気もするがどうでもいい、すっっっげぇ眠い。
最後に聞いたのは慌てて俺の名前を呼ぶ銀の声。
あー、心地良いなぁ。

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