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「俺、もうアラジンに何回か助けられてるぜ。だからまあ、この先も協力して…進もうってことで…よろしく!アスタリアもなっ!」
気付け阿呆。
「あ…っ…」
気づいた時には、アリに頭ごと食われダランとしているアラジン。許せ。
「たすけて…たすけておくれよぅ…」
「ギャアアアーっ!」
「叫んでる場合じゃねえだろうがマヌケ!!」
助けを呼ぶアラジンと、情けなく声を上げるアリババ。阿呆馬鹿間抜けクソ。
高く飛び、槍でアリの首を切り落とし、アリババの後ろにいたアリも殺す。
アリババは急いでそのアリの頭からアラジンをズルリと取り出した。
「ったく、できるだけ手出ししないって決めてんのに…」
近づいてきたアリをぶっ刺すが、他の卵からどんどん湧いてきた。キモいうざいキモい。
「ああああコレ、宝石じゃねーっ!!アリのバケモンの卵だァァーッッ!」
「つかまってアリババくん!おねいさん!!」
アラジンがウーゴくんを召喚したため、これ幸いと跳び乗る。
「逃げろーっ!」
・
「よかった…アリたちは追いつけねーみたいだぜ。」
「ふぅ…じゃあ少しお休みするね…」
「えっ?」
体力使うからな。でももっと逃げた方がいいと思う。
「なっ、なんだよ!もっとその笛で逃げようぜ!」
「今日はもう二回目だし…この笛でウーゴくんに出てきてもらうには…僕のお腹の中の力が必要なんだ!」
「自分達で動くしかあるめぇ。頑張んな」
それにしても…ルフ共から魔力を集めて行使する存在をなんて言ったっけな。アラジンはそれだろうけど…忘れた。
「ふぅ…でもお腹すいたな〜…」
「んなこと言ってっと、うしろから…」
「もう来てるぜー」
さーてどう切り抜ける?…にしてもキモい。
「えぇええええ!?」
なんとアリの足だけ筋肉ムキムキ。超気持ち悪い。
「か、囲まれたぁ!なんだこいつらの脚はァァ!?」
自分を襲ってくる奴だけを斬る…さっきも思ったけど手応えがないな。なんでだろ。
「なんだこいつ、腐った餡子みてーにもろいぞ!!」
「分かりやすい例えどーもな」
切った残骸のようなドロドロの液体は変形をはじめた。………スライムか?
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