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「いやー、結構進んだなー。今のところ、罠らしきものはねーなー。」
アリババのつぶやきに、やっぱりこの道で正解だったんだよ！と喜ぶアラジン。それ関係あんのかね。まぁでもそろそろ危険が迫ってもおかしくないから準備しとくか。
「それにしてもここ、洞窟なのに明るいよな？なんでだろ？」
「アリババくん、このコケだよ！壁に生えている黄色いコケがピカピカ光っているんだよ！」
アリババが異様に明るいこの場に疑問を抱くと、アラジンは壁に生えていたコケを見つめた後それを指さし教えた。状況把握が出来てないの笑う。
「お〜！ホントだ〜！こんなん地上じゃ見たことね〜ぜ〜！」
「キレイだね〜！」
「天然の照明か…」
もう異世界感ハンパない。
「「迷宮」は発見がいっぱいだな。」
「あっ！アリババくーん！あのお部屋はもっと光っているよ！？」
「おっ！？覗いてみっか！？」
アラジンが指さすその部屋に行ってみることになった。私の第六感が危険だと言っているが、迷宮の醍醐味だろう。絶命はさせないさ。
その部屋に入った途端、まぶしい光に照らされる。めっちゃ眩い。
「おお〜…な、な、なんじゃこりゃーー！！！」
ペカーッと強く光を放つ謎の玉。とっても綺麗だ。とーーってもな。
というかレインボーオパールって…ダセェ上にまんま過ぎて笑うしかない。
「ウフフ。「迷宮」って、ハラハラだけどみんなで進むとワクワクもあるね！僕、アリババくんとアスタリアおねいさんと来られてよかったよ！」
アラジンはにっこりと笑いながら私達を見上げてくる。守りたい、その笑顔。
「なーに言ってんだよ。そりゃあどっちかっつーと…俺のセリフだぜ。
俺一人で来てたら…まあ…死んでたよ。お前はサラッとやってっけどよー…」
目をつむり語るアリババは、落ちていた光る玉に近づくアラジンに気が付いてねぇ。オイオイオイオイこんな所で迂闊に近づくな。
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