検索窓
今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:734 hit

4 ページ4

ズンズンズンズンとアリババは恐れることなく道を歩いていく。まぁ若さだな。

その後ろをトボトボとついてゆくアラジンはトボトボと後ろを歩き、私はアラジンの横を歩く。さーてどうなるか……

「いやぁー、ついに来たーっ!ってカンジだよな。お宝手に入れて、あのオッサンおどろかしてやろーぜっ!なっ、アラジン!アスタリア!」

「…」

どーするのかとアラジンを眺めていたら、興奮状態で周りが見えず笑うアリババの足を、むんずっと掴み引っ張って思いきり転ばせた。

顔面で行ったしすっげえいい音したし笑ったけど痛そうな音だ。


「何すんだよ!!」

「うーん…なんかこの先は怖いから…戻ってどの道を行くか、もう一度ちゃんと考えようよ!」


アリババはアラジンの提案にも乗らず鼻を抑えながら「何言ってんだよ!?」と声を荒げる。おいおい…。


「勇気を出して進もうぜ。そうすればお宝にたどり着けるんだ!」

「勇気と無謀は別物だぜ。それに、1つ言っておく。そのまま進むとさ、」

「着く前に、死ぬぜ」


しりもちをついたままのアリババを見下ろしてそう言うと、アラジンが物凄い勢いで首を縦に振っていた。やけに冷静だと思っていたが、アラジンは来てからしばらく待ってたし興奮も落ち着くわな。

しーんとしたその場で、アラジンが口を開く。


「アリババくん、言ってたじゃないか。ここは、十年誰も帰ってこられなかった「死の穴」だって…危ないところだからなおさら、道がいっぱいあるなら、迷わなきゃいけないと思うんだ。
 僕らの夢をかなえる大切な迷路だから、ね?」

「とにかく落ち着け。ここは大勢の墓場だ。そんな状態で突き進んでもお前の墓場になるだけだぞ」


二人で諭すと「そ…そうだよな〜」と頷いた。

まぁ、寿命が伸びて良かったな。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:マギ , ネタ , 煌帝国
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ショボーン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。