転生して皇女になって転生した。色々やってんね (ページ20)

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「やあ！アモンくん…僕はアラジン。はじめまして…だよね？」

宝を嬉しそうに拾うアリババと、アモンに話しかけるアラジンと、暇だからアラジンの隣にいる私。パッと見アリババがアホにしか見えねえ。

「はい…しかし、私は貴方を知っています。貴方はマギなのですから。」

「マギって、なんだい？」

アラジンの問いに、アモンとウーゴは見つめあい頷いた後、アモンはこちらをまたみた。オイてめーら明らかに何か隠してるだろわざとらしすぎるんだよコンチクショー。

「マギとは、王の選定者。いつの世も…王は魔法使いが選ぶもの…。人が群れれば正しくたばねる王が要る。王となるべき者がおる…。
　そのものを捜し、見抜き、選び、きたえられる賢者を…我らが偉大なる大王は使わされた…。

　愛しきソロモンの移し身よ。それが、あなた様なのですよ。」

すっげー壮大そうだけど、事実は以外とそうでもなかったりする事は結構ある。今回はホラ吹きかガチモンかジンもそう思ってるか…どれだろうね。つーかマギって王の選定者だったわ。興味無いから忘れてた。

「なあなあ、それより俺のお宝は？」

大事な話が終わった直後、アリババがそう聞いた。
空気読まなさすぎて草。

「俺のお宝…クリアってことは、これ持ってっていいの？ねぇ。」

「うるさいヤツじゃのう…どれでも勝手に持っていけい！！」

お前のそういう馬鹿丸出しな所、嫌いじゃない。

アリババはウヒョー！と飛び跳ね喜び、また宝を取りに行った。元気なこって。

「ハァ…いったいなぜ、あんな小僧にしたのですか？それに、マギだなんて…」

「なんのことだい？それよりねぇ…教えてよ…移し身ってどういうこと？僕っていったい…何者なの？」

人生誰もがそう思うー。私はもう何者だとかはどうでもいいんだけどな。そして大抵が何だろうと自分は自分だと思うようになる。アラジンはいつそう思うかなー。