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あまりの衝撃に、一周回って静まり返る。
「・・・・・・・誰だ?王になるのは?」
ジイさんは私達を見下ろしたかと思うと、ぼそぼそと呟く。
一番最初にクソ領主を見る。あ、クソ領主漏らしてやんのやーいやーい。
「フン…おぬしか・・・?・・・・・いや…違うのう・・・・・。黒の器・・・・だが、他人に作られた贋作じゃ」
そして次にモルジアナを見た。
「小娘か?…違うな。縛られた小さな器…だが、強い生命力は感じるのう…」
次に私を見る。
「この娘は…大きな器。じゃが、魔法使いか…残念な事よ」
そして次にアリババを見て、数秒見つめた後にプッと噴き出した。草。
怒るアリババにピィピィしゃべるなと見下ろしている。そして小さくなったが、それでも私達より何倍も大きい体のままだ。
体は壺から出ているようで、足は見えない。どーなってんの?
「ふぅ。さて…他には…おらんかの…?おお…?これはこれは…!マギよ」
「えっ?…僕のこと?」
突然、ジイさん姿のジンはアラジンを見て頭を下げた。マギの事ルフに愛されし創世の魔法使いって事しか知らないからジンとマギとの関係性全然分かんね。
突然アラジンの笛が揺れ、ウーゴ君が現れた。
「あっ、あなた様は!!」
ジンはウーゴ君を見て驚く。ウーゴ君はジェスチャーをはじめ、ジンも頷き会話をした。
謎が深まるウーゴ君。お前ら色々謎だらけだね。どっかの王宮にでも忍び混んでそれ類の資料探そうかな。風の噂で煌帝国の第一皇子が歴史マニアだかなんだかの噂を聞いたような聞いてないような。アイツ歴史オタクなワケ?
「なるほど。大体の事情はわかりもうした。自己紹介が必要ですな」
話し終わったジンは、こちらを振り返り名乗る。
「我が名はアモン。礼節と厳格から作られしジンです。
そちらでいうところの迷宮の…主たる私のもとへたどりついたあなた方の…迷宮完全攻略を…認めます!」
「!!クっ・・・クリアかーっ!!」
わーい。
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