検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:723 hit

16 ページ16

落ちてうずくまるアリババはクソ領主にボコボコに蹴られた。


「奴 隷の使い方…教えてやるよ。おいモルジアナ!お前がこいつを殺せ!!」


…やっぱイライラするなぁ。殺した方が良かったかな。

彼女の額から汗が流れるのを見て、まだ様子見の姿勢をとる。


この状況でのせめてもの救いは、彼女がファナリスであるが故に、自分の意思を保っていること。精神力も高いファナリスがああも縛られる程の暴行を受けてきたなら、普通の人間であれば心なんてバッキバキに折られてただのマリオネットになっていただろう。

だけど彼女は、心を保ちクソ領主のする事を望んでいない。…まぁ、保っているが故に縛られてもいるけれど。


「さあっ、やるんだ。モルジアナ。僕のために!」


彼女は剣を受け取り、クソ領主のほうを見る。


「殺れ」


…動く必要は無さそうだ。


光が突如としてこの場を照らし、彼女の持っていた剣から刃が消える。


光の発生源には、杖を構えたアラジンがいた。


「僕の笛、かえしてよ」


何か見た目がそれっぽいね。いかにもな感じ。


「いやいや返せないなァ…だって、君はその小汚い少年ばかりをひいきするじゃないか…。この僕を!ゴールへ導いてくれたら返そうか。ね!」


大爆笑なんだけど。


「僕の笛、返してよ。」

「力づくで奪ってみろよ。笛なしじゃ何もできないなら、こっちだって君になんか用はないんだよ…」


アラジンはボロい杖をジャミルに向けた。


「返して!」


アラジンが大きく深呼吸をして力を込める。そして杖を掲げると、魔力が集まった。

それは白い光の弾となって、モルジアナを壁へと吹き飛ばした。


「彼こそが・・・・・偉大なる創世の魔法使い…!
 マギ!!!」


あ、それだ。そうそうマギだ。今だけクソ領主に感謝。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:マギ , ネタ , 煌帝国
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ショボーン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。