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197話 ページ33

--誠凛ベンチ--


美緒「なに、どういうこと??」

相田「なにか気づいたの?」

柚輝「多分…いや確実に、和ちゃんも持ってるなーって思って。」

美緒「持ってるって…まさか?!」

相田「え?」

柚輝「そのまさかだよ。うちと同じ…ホークアイ」

美緒「そんなことって…!?」

相田「え、え?」

美緒「どーするの?!かなり不利だよ」

小金井「どういうこと??」


柚輝「黒子の使うミスディレクションは
黒子を見ようとする視線をそらすもの。
だけどホークアイは全体を見る能力なんです…
黒子1人を見ようとしていない。
つまり和ちゃんには…
黒子のミスディレクションが効かないんです。
もちろんうちにも。」

ベンチ全員「そんな…っ」









衝撃の事実が判明し、即座にタイムアウトを要求した誠凛








ビーーーーッ
「誠凛、タイムアウトです」


残り3分40秒

誠凛 8 : 11 秀徳









--秀徳ベンチ--





高尾「あーらら、誠凛困っちゃったね〜」

緑間「気を抜くな。アイツはこれで終わるような奴じゃない」

高尾「大丈夫だって!カゲの薄さとったらただのザコだろ?」

緑間「…オレが黒子のことをなぜ気にくわないか分かるか?」

高尾「?」

緑間「それは黒子のことを…認めているからだ。
身体能力で優れている所は一つもない
一人では何もできない
にもかかわらず帝光でオレ達と同じユニフォームを着て
チームを勝利に導いた
アイツの強さはオレ達とはまったく違う
異質の強さなのだよ。
だが、気に食わん。
オレの認めた男が力を生かしきれないチームで
望んで埋めようとしているのだからな。
それは白川や水瀬も同様だ。
女性にもかかわらずオレ達とほぼ互角にやりあってきた
その実力は本物だ。
だからこそ、その実力を無駄にするようなことをしているのが理解できん。
だから余計に-………オレも負けるわけにはいかないのだよ。
TO(タイムアウト)後からは本気でいく」









どうやら緑間もようやくスイッチが入ったらしい




ここからさらに手ごわくなるのは言うまでもないだろう

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作者名:Rita | 作成日時:2019年10月4日 19時

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