俺の隣人はコミュ障らしい3【おそ松さん】

83時間目 ページ11

〜おそ松side〜






お「……………ッ。」




Aと目が合った。







そんな気がして、俺は急いで2階の窓から離れ、
視界を遮るかのように布団を被った。






Aが家に来た。


Aが来た。







どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。

頭をフル回転させ、俺は下唇を噛んだ。





気づかれただろうか。



見つかっただろうか。







あまりにも一瞬のことだったから、緊張とドキドキが止まらない。









チョ「兄さん、手紙来てたよ。」



襖が開き、聞き覚えのある声が聞こえた。





お「……ッ、どっから。」
布団から顔を出し、腕を伸ばした。



チョ「学校から。」






学校…？



ってことはさっきのAは…………








わざわざ届けてくれたんだ。




あんな事あったのに？






お「…………A…ありがと。(小声)」
チョ「…兄さんさ、いつまでヒキニートみたいに家閉じこもるつもりなの。
良い加減学校行きなよ。」
お「………………。」

チョ「さっきトッティから聞いた。また学校サボったんだって？」
お「……………そんなの、俺の勝手でしょ。」


そう適当に見繕って、俺は再び布団の中に潜り込んだ。




チョ「…………心が傷ついてんのは分かるけどさ、
本人と会って、ちゃんと話した方が良いと思うよ。」
お「…………それを決めるのも、俺の勝手。」


チョ「…………ま、部外者の僕が何を言ったって無駄なんだろうけどね。」


そうポツリと呟き、チョロ松は襖を閉めた。









お「……………このままで、良いんだ。………このまんまで。」









会う必要なんてない。

会う意味なんてない。





またお互いを傷つけるんだから。






俺達は、このままで良いの。









そうだよね？



A。





−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ヒキニートって、なんだろう。


by作者

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